豊橋豊城中で「厳戒態勢」の卒業式

　豊橋市豊城中学校（河合成始校長）は３日、第71回卒業証書授与式を行った。卒業生１１１人と保護者、職員らが出席。新型コロナウイルスの影響で時間を約３分の１に短縮し、全員がマスクを着用する「厳戒態勢」の中で実施した。
　式は、卒業生が大きな拍手に迎えられて入場。卒業証書授与では、全生徒が簡略化した所作で河合校長から一人ひとり卒業証書を受け取った。
　河合校長は、同中卒のマラソン・鈴木亜由子選手の座右の銘「得意淡然　失意泰然」を引用し、「勝っても負けても淡々と夢をあきらめずに、自分を信じて努力してほしい」と式辞を述べた。この後、答辞と送辞を省略。保護者祝辞に続き、卒業生一同で合唱曲『群青』を歌って式を締めくくった。
　式を終えた河合校長は「どうしても一人ひとりに証書を手渡し、歌を合唱させたかった。時間は３分の１だったが、生徒への思いは３倍込めて昨日まで職員一同で会場の準備をした。記録にも記憶にも残る良い式でした」と語った。
（木村裕貴）