豊橋PA下りトイレにAIセンサー設置へ

　ＮＥＸＣＯ中日本（名古屋市、宮池克人社長）は、東京オリンピック開催までに豊橋ＰＡ下りの一部個室トイレに忘れ物や急病人を感知するＡＩセンサーを設置すると発表した。利用客の利便性向上と管理費削減が狙い。
　設置するのは、グループ会社の中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋（名古屋市、太田睦男社長）が開発した「アウトラインセンサー」で、個室トイレ天井のＡＩセンサーが入室前後の輪郭（アウトライン）の違いを検知。財布や携帯電話の忘れ物に反応して「忘れ物がありませんか？」と音声を流し、照明を点滅させて合図を送る。
　また、入り口付近に設置したモニター画面により、利用者は使用中の個室や忘れ物の有無、急病人が倒れている可能性のある個室を知ることができる。
　同社は「東京五輪に向けて導入箇所を拡大する。まだ誤作動もまれにあるのが現状。紙くずやトイレットペーパーの芯に反応しないようＡＩに学習させ、実証実験を積み重ねて精度を上げていきたい」と話した。
　ＡＩセンサーを導入予定の東名高速道路ＳＡ、ＰＡは以下の通り。
　豊橋ＰＡ（下）▽浜名湖ＳＡ（集約）▽中井ＰＡ（上下）▽鮎沢ＰＡ（上下）▽足柄ＳＡ（上下）▽駒門ＰＡ（下）▽愛鷹ＰＡ（上下）▽牧之原ＳＡ（上）
（木村裕貴）