9日から豊橋市保健所でPCR検査開始

　豊橋市は、新型コロナウイルス感染の有無を調べるＰＣＲ検査の体制を整え、９日から市保健所で実施する。感染の疑いが高い患者らを対象とし、検査に要する時間が短縮されるようになり、まん延防止が期待されている。
　同市のＰＣＲ検査は現在、県衛生研究所に依頼しているが、県の要請のほか、市としても市保健所での実施が必要として、不足する試薬の確保、体制の整備にあたっていた。
　一日に16検体、８人分の検体を処理でき、市内の患者のほか、県豊川保健所からの依頼も想定する。
　指定医療機関で検体（たん、鼻のぬぐい液）を採取、保健所に運び、試薬を加えて遺伝子を取り出し、ＰＣＲ装置にかけ、陽性、陰性を判定する。
　検査にかかる時間は５時間程度という。これまで名古屋市の県衛生研究所に持って行ったため、２時間半ほどかかっていた運搬時間を短縮できるようになる。市民や一般の医療機関からの依頼、検査は対応しない。
　２月１～４月１日までの市民のＰＣＲ検査は、89件となっている。
　豊橋市のほか、豊田、岡崎両市でも始める。
（中村晋也）