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豊橋の大学生がフリーペーパー創刊へ

紙面デザインについて意見を交わす編集部員=豊橋市内で
紙面デザインについて意見を交わす編集部員=豊橋市内で

 豊橋市のまちなかの魅力を学生に向けて発信しようと、豊橋技術科学大学と愛知大学、豊橋創造大学の学生たちがフリーペーパー「PLEND!(プレンド!)」を3月中旬に創刊する。県外出身者ばかりの編集部員が、豊橋のまちに繰り出し、同世代へ自分が知りたいことや知らせたいことを取材。A5サイズで32ページにまとめた。創刊号は約5000部印刷、今後は年2回発行を予定する。
 創刊号は、「人蔘(にんじん)湯」(神明町)と「石巻湯」(八町通3)2つの銭湯を豊橋の激渋スポットとして焦点を当てたほか、誕生日などサプライズパーティーにおすすめの飲食店や、市内の神社の「御朱印」などを紹介。題材はメンバー個人の感性に任せ、作り手の個性や思いが伝わるよう紙面デザインもあえて統一感を持たせていない。
 例えば、富山県出身の愛大地域政策学部2年田中彩音さん(20)は、大学内でファッションリーダー的人物が通う美容院を紹介。背景には、田中さんが上京後、豊橋で生まれて初めて実家以外の美容院でカットした際、イメージとは程遠い「おかっぱ」にされた苦い経験がある。「もう失敗したくない」、そんな思いを2ページにぶつけた。
 豊橋技科大修士1年荒川雅彦さん(23)が編集長を務め、市内の3大学と名古屋市内の専門学生の総勢13人が取材や執筆、紙面レイアウト、協賛企業集めなど全てを担う。
 滋賀県出身の荒川さんは、豊かな自然がありつつ、外食や買い物にも困らない豊橋の「ほどよい都会感」が気に入っている。一方で、他の学生たちが寮や校内にこもりきりで、いつも同じ居酒屋やカフェに集まり、まちを出歩かないことに疑問を持った。
 そもそも学生が豊橋の魅力を知る手段がないのでは-。まちににぎわいをもたらす一過性のイベントではなく、継続的に人を呼び込むために情報を届けるフリーペーパーの発行を決意した。
 一方で、市内で発行されている多くのフリーペーパーについて「学生は存在すら知らない」と編集部員。完成後は、各校内で学生たちに自ら手渡しで配り、多くの若者に手にしてもらえるように工夫をする。
 荒川さんは「地域貢献活動もその時まちに出るだけ。豊橋の魅力を知り、もっと日常的に学生があふれるまちになってほしい」と話している。
 創刊号は豊橋市制110周年市民提案イベントの補助金を活用。今後は協賛企業を募り、運営費に充てていく。
 現在、協賛企業とフリーペーパー設置店舗を募集中。問い合わせは(toyohashicollege@gmail.com)へ。 
(飯塚雪)

 豊橋市のまちなかの魅力を学生に向けて発信しようと、豊橋技術科学大学と愛知大学、豊橋創造大学の学生たちがフリーペーパー「PLEND!(プレンド!)」を3月中旬に創刊する。県外出身者ばかりの編集部員が、豊橋のまちに繰り出し、同世代へ自分が知りたいことや知らせたいことを取材。A5サイズで32ページにまとめた。創刊号は約5000部印刷、今後は年2回発行を予定する。
 創刊号は、「人蔘(にんじん)湯」(神明町)と「石巻湯」(八町通3)2つの銭湯を豊橋の激渋スポットとして焦点を当てたほか、誕生日などサプライズパーティーにおすすめの飲食店や、市内の神社の「御朱印」などを紹介。題材はメンバー個人の感性に任せ、作り手の個性や思いが伝わるよう紙面デザインもあえて統一感を持たせていない。
 例えば、富山県出身の愛大地域政策学部2年田中彩音さん(20)は、大学内でファッションリーダー的人物が通う美容院を紹介。背景には、田中さんが上京後、豊橋で生まれて初めて実家以外の美容院でカットした際、イメージとは程遠い「おかっぱ」にされた苦い経験がある。「もう失敗したくない」、そんな思いを2ページにぶつけた。
 豊橋技科大修士1年荒川雅彦さん(23)が編集長を務め、市内の3大学と名古屋市内の専門学生の総勢13人が取材や執筆、紙面レイアウト、協賛企業集めなど全てを担う。
 滋賀県出身の荒川さんは、豊かな自然がありつつ、外食や買い物にも困らない豊橋の「ほどよい都会感」が気に入っている。一方で、他の学生たちが寮や校内にこもりきりで、いつも同じ居酒屋やカフェに集まり、まちを出歩かないことに疑問を持った。
 そもそも学生が豊橋の魅力を知る手段がないのでは-。まちににぎわいをもたらす一過性のイベントではなく、継続的に人を呼び込むために情報を届けるフリーペーパーの発行を決意した。
 一方で、市内で発行されている多くのフリーペーパーについて「学生は存在すら知らない」と編集部員。完成後は、各校内で学生たちに自ら手渡しで配り、多くの若者に手にしてもらえるように工夫をする。
 荒川さんは「地域貢献活動もその時まちに出るだけ。豊橋の魅力を知り、もっと日常的に学生があふれるまちになってほしい」と話している。
 創刊号は豊橋市制110周年市民提案イベントの補助金を活用。今後は協賛企業を募り、運営費に充てていく。
 現在、協賛企業とフリーペーパー設置店舗を募集中。問い合わせは(toyohashicollege@gmail.com)へ。 
(飯塚雪)

紙面デザインについて意見を交わす編集部員=豊橋市内で
紙面デザインについて意見を交わす編集部員=豊橋市内で

カテゴリー:社会・経済

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