新型コロナで豊橋ゆかりのアスリート動画公開

　新型コロナウイルスに負けないようにと、豊橋市ゆかりのアスリートたちが市民向けに動画メッセージを公開した。地元出身のみなさんが、郷土愛を発揮して、古里の人々を励まし、来年の東京オリンピック・パラリンピックへの決意を語っている。
　市の「スポーツのまち」づくり課ホームページで視聴できる。東京オリ・パラへ出場が有力視される選手たちにメッセージを依頼して実現した。
　15日現在、登場しているのは、第１弾が７人制ラグビーの彦坂匡克（まさかつ）さん（29）＝トヨタ自動車ヴェルブリッツ。続いての第２弾が、フェンシング・エペの尾矢二千花さん（20）＝中京大学＝と、同サーブルの尾矢陽太（さんた）さん（19）＝同＝の姉弟だ。
　彦坂さんは市立牟呂中学校出身で、２０１６年リオデジャネイロ五輪に出場している。25秒の動画では「コロナでとても苦しい時期となっていますが、皆さん一丸となって乗り越えていきましょう」と励まし、「豊橋市民を代表して、オリンピックに出られるように頑張っていきます」と闘志をみなぎらせるポーズをしながら語っている。
　尾矢姉弟は、ともに市立高師台中学校出身。２人は28秒の動画の中で「オリンピックは延期となりましたが、１年後に向けてトレーニングをしてさらに頑張っていきます」と意気込んだ。そして「今できることに取り組んで、来年のオリンピックを盛り上げられるように頑張っていきましょう」と語った。
　「スポーツのまち」づくり課は「休校や不要不急の外出自粛要請が出ている中、市民が元気になる情報を届けたかった」と、メッセージ動画を依頼した理由を説明する。豊橋ゆかりのアスリートに対しては、さらに10人ほどに出演を要請をしており、動画が完成次第、順次公開していくという。
（安藤聡）