ドライブスルー利用者急増

　新型コロナウイルス対策で不要不急の外出の自粛が要請されている。このため、ファストフード店のドライブスルーを利用する人々が東三河地方でも増え始めた。
　緊急事態宣言が全国に拡大されて最初の日曜日となった19日、豊橋市内のハンバーガーチェーン店を訪ねた。
　「マクドナルド23号新栄店」（新栄町新田中）は、ハンバーガーなどを買おうとする車が相次いだ。道路の１車線をふさぐ渋滞ができており、その列は隣のガソリンスタンド店の先まで伸びていた。
　マクドナルド公式ホームページによると、県内の店は既に、午後８時～午前５時は、店内での飲食を中止。20日午前５時からは、愛知を含む「特定警戒都道府県」の13都道府県で終日、店内の飲食を中止する。店のスタッフが「忙しくて取材対応はできない」と話すほどの混雑ぶりだった。
　また、近くの「モスバーガー豊橋花田店」（花田町）も午後から混雑が始まり、多くのドライブスルー利用客が訪れていた。同社は18日の段階で、県内営業は午後８時で終了すると表明している。
　両社とも、ドライブスルーやネット注文での持ち帰りを推奨している。
　一方、料理店に対して、テイクアウト（持ち帰り）の導入や積極的なＰＲを勧める動きも出ている。豊橋商工会議所が今月初めに開設した「食べて応援！プロジェクト掲示板」は、最初は数店だったものが、現在は60店舗以上が登録している。豊川市と豊川商工会議所、市観光協会などがコラボした「豊川テイクアウトナビ」も30店舗以上が登録した。いずれも自慢の一品の写真を掲載、利用を促している。
　官民挙げての取り組みは今後も広がりそうだ。
（林大二朗）