ポストコロナに向けて 私は考える
サッカー指導の加藤さんに聞く
政府は、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言を延長する。街のにぎわいが失せ、通りを行き交う人の姿がまばらになって久しい。私たちはそんな異様な光景にも慣れつつある。自粛要請に従い、じっと息を潜めている人々は、今をどう生き、やがて来る「ポストコロナ」の時代を、どう見据えているのだろうか。東三河の各地で聞いた。
―あなたにどんな影響を?
◆休校に伴い、主宰する蒲郡市のサッカースクールが2カ月近く活動できていません。4月から中学チームも発足する予定でしたが、始められません。いつ終息するんだろうという不安の中で、子どもたちの心と体力が心配です。動画サイトを活用し、生徒たちには自宅でできる心肺機能を高める運動や柔軟体操などを週1回配信しています。
―日本にどんな影響が出ると思いますか。
◆スポーツもいろんなスポンサーの支えがあって成立するので、経済が止まってしまうことが心配です。その一方で、僕がポーランドでプレーしていたクラブから動画を送ってほしいと言われ、自分を必要としてくれていると実感しました。コロナが、人とのつながりを再認識するきっかけをつくってくれました。
―国や自治体のコロナ対策で期待することは?
◆異なる分野の企業と連携できる仕組みづくりを期待しています。スポーツなら医療や飲食店などとタイアップし、互いにメリットのある取り組みを展開するきっかけになればと思います。
―コロナ終息後にやりたいことは?
◆スクールの活動が再開する時に子どもたちの身体能力を把握し、トレーニングの前後で効果が分かるようにして、選手個々の自信につなげたいです。また、人と会えない中で感じたことなどをヒアリングして、コミュニケーションの大切さなどを改めて伝えていきたいと思っています。
―読者へのメッセージをお願いします。
◆僕自身、生まれ育った蒲郡への地元愛が強く、毎朝、竹島に参拝しています。子どもたちがポテンシャルのある蒲郡で生まれてよかったと思えるように、スクールの活動を通してこの地域のリーダーを育てたいと思っています。スポーツに限らず、政治家でも社長でも何でもいいので、自分で何かを目指す人材を輩出して、まちづくりにつなげていきたいです。
いま自粛の中で時間に余裕が生まれ、家族と過ごす時間が多いと思いますが、地元の良さや周りの環境のありがたさを再認識する機会にしてほしいですね。そうすれば、新しい目標やアイデアも生まれると思います。
(聞き手・由本裕貴)
サッカー指導の加藤さんに聞く
政府は、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言を延長する。街のにぎわいが失せ、通りを行き交う人の姿がまばらになって久しい。私たちはそんな異様な光景にも慣れつつある。自粛要請に従い、じっと息を潜めている人々は、今をどう生き、やがて来る「ポストコロナ」の時代を、どう見据えているのだろうか。東三河の各地で聞いた。
―あなたにどんな影響を?
◆休校に伴い、主宰する蒲郡市のサッカースクールが2カ月近く活動できていません。4月から中学チームも発足する予定でしたが、始められません。いつ終息するんだろうという不安の中で、子どもたちの心と体力が心配です。動画サイトを活用し、生徒たちには自宅でできる心肺機能を高める運動や柔軟体操などを週1回配信しています。
―日本にどんな影響が出ると思いますか。
◆スポーツもいろんなスポンサーの支えがあって成立するので、経済が止まってしまうことが心配です。その一方で、僕がポーランドでプレーしていたクラブから動画を送ってほしいと言われ、自分を必要としてくれていると実感しました。コロナが、人とのつながりを再認識するきっかけをつくってくれました。
―国や自治体のコロナ対策で期待することは?
◆異なる分野の企業と連携できる仕組みづくりを期待しています。スポーツなら医療や飲食店などとタイアップし、互いにメリットのある取り組みを展開するきっかけになればと思います。
―コロナ終息後にやりたいことは?
◆スクールの活動が再開する時に子どもたちの身体能力を把握し、トレーニングの前後で効果が分かるようにして、選手個々の自信につなげたいです。また、人と会えない中で感じたことなどをヒアリングして、コミュニケーションの大切さなどを改めて伝えていきたいと思っています。
―読者へのメッセージをお願いします。
◆僕自身、生まれ育った蒲郡への地元愛が強く、毎朝、竹島に参拝しています。子どもたちがポテンシャルのある蒲郡で生まれてよかったと思えるように、スクールの活動を通してこの地域のリーダーを育てたいと思っています。スポーツに限らず、政治家でも社長でも何でもいいので、自分で何かを目指す人材を輩出して、まちづくりにつなげていきたいです。
いま自粛の中で時間に余裕が生まれ、家族と過ごす時間が多いと思いますが、地元の良さや周りの環境のありがたさを再認識する機会にしてほしいですね。そうすれば、新しい目標やアイデアも生まれると思います。
(聞き手・由本裕貴)