毎年、東北被災地へ農産物を送る田原の団体

　「３・１１」を前に、東日本大震災の復興を支援する田原市の有志団体「田原しみん震災支援ネット」は７日、市立衣笠小学校の４年生65人と一緒に、学校近くの遊休農地で被災地へ送るキャベツを箱詰めした。12日に、福島県南相馬市の保育園（５園）と宮城県石巻市の仮設住宅約60世帯に送るという。
　震災後間もなくしてから支援活動をしている団体。毎年３月11、12両日には、協力団体と共に野菜など支援物資の提供を呼び掛けるなどして調達し、東北に送っている。今年も両日にかけて、市内の道の駅田原めっくんはうす駐車場に受け取り会場を設け、支援を募る。
　この日は、支援に賛同する農家の畑で収穫したキャベツを業者から提供してもらった段ボール箱に詰めた。学校近くでゴーヤを育て、被災地に送るなど団体と共に被災地支援を手伝っている児童らも参加し、約１１０箱（１箱８玉前後）分を準備した。
　団体の代表・鈴木裕さん（69）によると、今年は野菜の高値などの影響からか、支援が集まる見通しが例年より弱いという。このため、事前に野菜や果物、お米の提供支援を募っている。
　問い合わせは鈴木代表（０９０・２１３１・４３５２）へ。
（千葉敬也）