「手洗いダンス動画」豊橋市が公開

豊橋市は新型コロナウイルス対策で正しい手洗い方法を学んでもらうため「手洗いダンス動画」を作り、動画共有サイト「ＹｏｕＴｕｂｅ」で公開を始めた。消防本部から延べ88人が出演したほか、導入したばかりの水陸両用車、最新鋭はしご車「レッドジラフ54」も登場するなど、大掛かりな内容になっている。
　撮影と編集は消防本部南消防署。作詞作曲、振り付けは、こども未来部保育課。各種啓発イベントで登場するキャラクター「防災マンＺ」も出演協力している。
　動画は５本あり、「幼児用」とポルトガル語バージョン、「児童用」「乳幼児用紙芝居」「一般市民向け」。
　このうち一般向け（２分53秒）では、消防隊員が消防車から何やらホースを伸ばし始める場面からスタート。そして保育園児が手洗いダンスを保育士と一緒に踊り始める。随所に消防隊員が消防車や救急車の前で踊るシーンが挿入される。そして最後に、冒頭のホースが「ＷＡＳＨ　ＨＡＮＤＳ」の文字を描く場面で終わる。
　一方の「幼児用」（２分33秒）バージョンは、歌詞と保育士による踊りの振り付け、実際の手洗いの模範付き。
　収録は延べ８日でうち、ホースのシーンに丸１日を費やした。さらに編集に９日かかった。通常の業務の合間に取り組んだという。
　感染症予防対策には、うがいと、正しい手洗いが効果的と指摘されている。ではなぜ、消防が手洗いダンスを手掛けたのか。南消防署の担当者は「正しい手洗いによって病気が減り、救急出動件数を抑えられれば、と考えました」と話す。コロナの第２波、第３波に備え、親子でマスターすることを薦めたい。
　５本の動画は、豊橋市のホームページの記事＝ＱＲコード＝にリンクがある。
【山田一晶】