糖尿病予防に野菜メニュー

　豊川市の職員らで構成される「豊川市糖尿病対策プロジェクト」が７日、糖尿病予防啓発運動として、県や民間企業と連携して考案した「野菜たっぷりメニュー」を本庁舎食堂でＰＲした。メニューは１日限定20食で10日まで提供され、市民も利用できる。
　メンバーは昼食中の市職員らに、愛知県が全国で野菜摂取量が最も低いことを念頭に、東三河では糖尿病の予備群が多いことや、それに伴う病気などを報告。その上で、県や給食調理サービス業のメーキュー穂なみ豊川店と考案し、食堂で提供している野菜たっぷりメニューを紹介した。
　野菜の１日の必要摂取量の３分の１が摂取でき、この日の「鶏肉のラタトゥイユ」にはナスやピーマン、タマネギやニンジンなど約１８０㌘が含まれている。食事した人からは「食べやすい」「おいしい」という声が聞かれ、メーキューの管理栄養士・中村知明さん（31）は「気に入ってもらえてうれしい。野菜を食べる習慣がもっと広まれば」と期待した。
　「韓国風野菜炒め」や「白菜のクリームシチュー」などの日替わりメニューを10日まで、Ｂ定食（５５０円）として１日20食限定で提供する。
　プロジェクトメンバーは保健センター、保険年金課、介護高齢課の女性職員８人で構成され、県公衆衛生研究会では課をまたいだ取り組みが評価され、知事賞を受賞した。保健師の杉山晴子さんは「子どもの頃から野菜を食べる習慣を根付かせたい」と意気込む。
（由本裕貴）