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「亀若」の焼酎粕で黒豚飼育へ

焼酎粕について学ぶ渥美農業高校動物科学部の生徒たち=田原物産センターで
焼酎粕について学ぶ渥美農業高校動物科学部の生徒たち=田原物産センターで
渥美農業高校で飼育されている黒豚(提供)
渥美農業高校で飼育されている黒豚(提供)

 田原産のサツマイモを材料にした焼酎「亀若」の焼酎粕を使って、黒豚を育てる取り組みを渥美農業高校の動物科学部が11月頃からスタートする。亀若を販売している田原物産センターでこのほど、部員たちが焼酎粕について学んだ。
 同校は現在、8匹の黒豚の子豚を飼育している。焼酎粕は豚の生育にプラス効果があるとされる。
 講師は元田原市職員で畜産に詳しい小川金一さん。小川さんは「焼酎粕はアミノ酸などが含まれ良質な飼料原料であることが研究で分かっており、実際に使っている地域もある。市販エサとの比較では、同等かそれ以上の生育を示しており、肺炎など病気に対する抵抗力が高まる傾向が出ている」と解説した。
 その上で「焼酎粕は捨てれば産業廃棄物。飼料として活用すれば資源になる」と指摘し、「皆さんの取り組みが環境対策にもつながる」と述べた。
 亀若の生産にも携わっている田原物産センターの原薗義秀社長は「原料は無農薬で育てたサツマイモ。品種も紅あずまで高級です。良い粕ができます」と話す。
 同部の冨岡むさしさん(2年)は「飼料としてどのように使うのが良いのかをしっかり研究したい。保存方法についてもより良い方法を探りたい」と意気込む。
【竹下貴信】

 田原産のサツマイモを材料にした焼酎「亀若」の焼酎粕を使って、黒豚を育てる取り組みを渥美農業高校の動物科学部が11月頃からスタートする。亀若を販売している田原物産センターでこのほど、部員たちが焼酎粕について学んだ。
 同校は現在、8匹の黒豚の子豚を飼育している。焼酎粕は豚の生育にプラス効果があるとされる。
 講師は元田原市職員で畜産に詳しい小川金一さん。小川さんは「焼酎粕はアミノ酸などが含まれ良質な飼料原料であることが研究で分かっており、実際に使っている地域もある。市販エサとの比較では、同等かそれ以上の生育を示しており、肺炎など病気に対する抵抗力が高まる傾向が出ている」と解説した。
 その上で「焼酎粕は捨てれば産業廃棄物。飼料として活用すれば資源になる」と指摘し、「皆さんの取り組みが環境対策にもつながる」と述べた。
 亀若の生産にも携わっている田原物産センターの原薗義秀社長は「原料は無農薬で育てたサツマイモ。品種も紅あずまで高級です。良い粕ができます」と話す。
 同部の冨岡むさしさん(2年)は「飼料としてどのように使うのが良いのかをしっかり研究したい。保存方法についてもより良い方法を探りたい」と意気込む。
【竹下貴信】

焼酎粕について学ぶ渥美農業高校動物科学部の生徒たち=田原物産センターで
焼酎粕について学ぶ渥美農業高校動物科学部の生徒たち=田原物産センターで
渥美農業高校で飼育されている黒豚(提供)
渥美農業高校で飼育されている黒豚(提供)

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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