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正念場の4連休 コロナ感染拡大

正念場の4連休 コロナ感染拡大
正念場の4連休 コロナ感染拡大

 県内で22日に新型コロナウイルスの感染が判明したのは64人で、1日あたりの判明分としては過去最多となった。名古屋市内の集団感染が続いている。23日は4連休のスタートで、観光需要喚起策「Go To トラベル」キャンペーンが東京を除外して始まり、名古屋駅や常滑市の中部空港では大きな荷物を持った家族連れらの姿があった。3月の3連休(20~22日)では、対策が不十分だったため、後の爆発的な感染を招いたとの批判もあり、注意が必要だ。
 22日の新規患者の内訳は、20代が最多の35人。30代が14人、40代が7人、10代と50代が各3人、70代と80代が各1人。30代以下が81・2%を占めている。
 地域別では、名古屋市が1日としては最多の44人。近隣では豊田市が5人、岡崎市が1人など。東三河での発生はなかった。
 今月1日以降の感染者は計253人。感染経路の内訳は、東京(首都圏)由来が57人で22・5%。感染経路不明が102人(40・3%)、県内が89人(35・2%)。今回の感染拡大が始まった当初は東京などの他県由来が8割以上だったが、その割合は大幅に減少し、県内の感染と感染経路不明が増え続けている。大村秀章知事は23日更新のツイッターでも「東京への不要不急の移動自粛」を呼び掛けているが、さらなる対策が必要との指摘が出ている。
 一方、大村知事が判断材料としている「重症・中等症」患者の1日以降の割合は4・7%(12人)となった。この期間の30代以下の感染者は72・7%を占めており、若年層が重症化しないことを裏付けているが、一方で高齢者や基礎疾患のある人への感染リスクが増大しているともいえる。「県新型コロナウイルス感染症検証委員会」(会長、伊藤伸一・県病院協会長)が今月3日にまとめた報告によると、同日現在の死者34人中、80代が21人を占めた。22日にはさらに名古屋市の80代が死亡した。
 県が5月に独自の指標として定めた3項目のうち、「過去7日間の新規コロナ感染者数」はさらに増えて32・00人となった。「危険領域」とした20人を2日連続で超えた。21日現在の「過去7日間の陽性率」は7・31%で、「注意(警戒)領域」の5・00を超え、危険領域に近づいている。22日午後10時現在の入院患者数は241人。県は500床をコロナ患者用に確保し、さらに週明けから無症状や軽症の陽性患者向け滞在施設を再開するとしており、まだ余裕がある。
 全国では、22日時点で東京都238人、大阪府121人、神奈川県68人、埼玉県62人などと感染拡大が続いている。23日の都内の新規感染者数は300人を超える見込みとなった。小池百合子都知事は22日の記者会見で都民に対し「4連休はできるだけ外出を控えて」と呼び掛けた。大村知事は21日夜の緊急記者会見で「第2波が来たと認識せざるを得ない」と述べている。
 連休中に封じ込めができたかどうかは、週明けの数字が示すことになる。
【山田一晶】

 県内で22日に新型コロナウイルスの感染が判明したのは64人で、1日あたりの判明分としては過去最多となった。名古屋市内の集団感染が続いている。23日は4連休のスタートで、観光需要喚起策「Go To トラベル」キャンペーンが東京を除外して始まり、名古屋駅や常滑市の中部空港では大きな荷物を持った家族連れらの姿があった。3月の3連休(20~22日)では、対策が不十分だったため、後の爆発的な感染を招いたとの批判もあり、注意が必要だ。
 22日の新規患者の内訳は、20代が最多の35人。30代が14人、40代が7人、10代と50代が各3人、70代と80代が各1人。30代以下が81・2%を占めている。
 地域別では、名古屋市が1日としては最多の44人。近隣では豊田市が5人、岡崎市が1人など。東三河での発生はなかった。
 今月1日以降の感染者は計253人。感染経路の内訳は、東京(首都圏)由来が57人で22・5%。感染経路不明が102人(40・3%)、県内が89人(35・2%)。今回の感染拡大が始まった当初は東京などの他県由来が8割以上だったが、その割合は大幅に減少し、県内の感染と感染経路不明が増え続けている。大村秀章知事は23日更新のツイッターでも「東京への不要不急の移動自粛」を呼び掛けているが、さらなる対策が必要との指摘が出ている。
 一方、大村知事が判断材料としている「重症・中等症」患者の1日以降の割合は4・7%(12人)となった。この期間の30代以下の感染者は72・7%を占めており、若年層が重症化しないことを裏付けているが、一方で高齢者や基礎疾患のある人への感染リスクが増大しているともいえる。「県新型コロナウイルス感染症検証委員会」(会長、伊藤伸一・県病院協会長)が今月3日にまとめた報告によると、同日現在の死者34人中、80代が21人を占めた。22日にはさらに名古屋市の80代が死亡した。
 県が5月に独自の指標として定めた3項目のうち、「過去7日間の新規コロナ感染者数」はさらに増えて32・00人となった。「危険領域」とした20人を2日連続で超えた。21日現在の「過去7日間の陽性率」は7・31%で、「注意(警戒)領域」の5・00を超え、危険領域に近づいている。22日午後10時現在の入院患者数は241人。県は500床をコロナ患者用に確保し、さらに週明けから無症状や軽症の陽性患者向け滞在施設を再開するとしており、まだ余裕がある。
 全国では、22日時点で東京都238人、大阪府121人、神奈川県68人、埼玉県62人などと感染拡大が続いている。23日の都内の新規感染者数は300人を超える見込みとなった。小池百合子都知事は22日の記者会見で都民に対し「4連休はできるだけ外出を控えて」と呼び掛けた。大村知事は21日夜の緊急記者会見で「第2波が来たと認識せざるを得ない」と述べている。
 連休中に封じ込めができたかどうかは、週明けの数字が示すことになる。
【山田一晶】

正念場の4連休 コロナ感染拡大
正念場の4連休 コロナ感染拡大

カテゴリー:社会・経済

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