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設楽ダム工事事務所の4人が熊本豪雨支援

熊本豪雨の支援を終えて帰還した4人
熊本豪雨の支援を終えて帰還した4人
五木村の道路損壊の様子(設楽ダム工事事務所提供)
五木村の道路損壊の様子(設楽ダム工事事務所提供)

 熊本豪雨の現地支援のために派遣されていた国土交通省中部地方整備局設楽ダム工事事務所の4人がこのほど、帰還した。「TEC-FORCE」に指名されている職員で、被災地活動のプロでもある。現地の様子を聞いた。
 派遣されていたのは松尾永久さん(47)、鬼頭克典さん(53)、三原武士さん(38)、大島琢巨さん(23)。若い大島さんを除き、いずれもTEC-FORCEの隊員として熊本地震、御嶽山噴火、台風被害などに出動した経験を持つ。
 中部地整の出発式は7日午前、名古屋市中区の庁舎であったが、4人は事務所を出て豊橋駅から新幹線に乗り、熊本県に入った。8日から本格的な活動が始まった。
 派遣先は五木村。県南部の山間部にある人口1043人の小さな村だ。松尾さんによると「河川班」として氾濫や堤防決壊の調査目的での派遣だったが、村役場職員だけでは被災状況の調査ができず、主に道路被害の確認が業務となった。出動の打診は5日にあったという。
 役場の依頼で、未調査のエリアに入る。道路脇の川の増水で路床がえぐられ、通行不能になっているところが何カ所もあった。写真を撮り、被害範囲を計測し、役場に戻って報告書をまとめた。
 熊本入りした7日は雨が上がっていたが、9日以降は雨が降ったりやんだりするようになっていた。車で2時間かかる宮崎県小林市の宿舎と役場、被災地を往復する毎日。10日夜には激しい雨が降り、道路が冠水している場面にも出くわした。ロジを担当した鬼頭さんは「かすり傷程度はあったが、けが人が出ずによかった」と振り返る。活動は1週間で終わり、木下丈二村長から感謝状が贈られた。
 新型コロナウイルス対策で手指消毒、マスクを着けての会議など、これまでに無かった被災地調査と支援。三原さんは「災害は毎年起きる。経験を積んで、被災地の支援に役立てられれば」と話した。
 初めてのTEC-FORCE活動となった大島さんは「ドローンを使いこなして、被災地支援で活躍できるようになれば」と語った。
【山田一晶】

 熊本豪雨の現地支援のために派遣されていた国土交通省中部地方整備局設楽ダム工事事務所の4人がこのほど、帰還した。「TEC-FORCE」に指名されている職員で、被災地活動のプロでもある。現地の様子を聞いた。
 派遣されていたのは松尾永久さん(47)、鬼頭克典さん(53)、三原武士さん(38)、大島琢巨さん(23)。若い大島さんを除き、いずれもTEC-FORCEの隊員として熊本地震、御嶽山噴火、台風被害などに出動した経験を持つ。
 中部地整の出発式は7日午前、名古屋市中区の庁舎であったが、4人は事務所を出て豊橋駅から新幹線に乗り、熊本県に入った。8日から本格的な活動が始まった。
 派遣先は五木村。県南部の山間部にある人口1043人の小さな村だ。松尾さんによると「河川班」として氾濫や堤防決壊の調査目的での派遣だったが、村役場職員だけでは被災状況の調査ができず、主に道路被害の確認が業務となった。出動の打診は5日にあったという。
 役場の依頼で、未調査のエリアに入る。道路脇の川の増水で路床がえぐられ、通行不能になっているところが何カ所もあった。写真を撮り、被害範囲を計測し、役場に戻って報告書をまとめた。
 熊本入りした7日は雨が上がっていたが、9日以降は雨が降ったりやんだりするようになっていた。車で2時間かかる宮崎県小林市の宿舎と役場、被災地を往復する毎日。10日夜には激しい雨が降り、道路が冠水している場面にも出くわした。ロジを担当した鬼頭さんは「かすり傷程度はあったが、けが人が出ずによかった」と振り返る。活動は1週間で終わり、木下丈二村長から感謝状が贈られた。
 新型コロナウイルス対策で手指消毒、マスクを着けての会議など、これまでに無かった被災地調査と支援。三原さんは「災害は毎年起きる。経験を積んで、被災地の支援に役立てられれば」と話した。
 初めてのTEC-FORCE活動となった大島さんは「ドローンを使いこなして、被災地支援で活躍できるようになれば」と語った。
【山田一晶】

熊本豪雨の支援を終えて帰還した4人
熊本豪雨の支援を終えて帰還した4人
五木村の道路損壊の様子(設楽ダム工事事務所提供)
五木村の道路損壊の様子(設楽ダム工事事務所提供)

カテゴリー:社会・経済

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