愛知県内コロナ感染者 7日連続で100人超

　県は３日、この日判明した新型コロナウイルス陽性患者は少なくとも１２５人だったと発表した。７日連続で１００人を超えた。
　県によると、名古屋市が82人、県所管分が41人、岡崎、豊田の両市が各１人。週末の確定分とみられ、４日以降は増えていく可能性がある。
　一方、２日に感染が判明した１６０人を地域別にみると、名古屋市が１０３人で４日連続で１００人を超えた。東三河での報告は無かった。近隣では岡崎市１人、豊田市８人。
　年代別では20代が75人。50代25人、40代17人、30代16人。80代以上と10歳未満は各２人だった。家庭内感染の拡大とみられる。
　県内の感染者総数は２日現在で２０００人を超え、２１４６人となった。このうち、７月１日以降の感染者の総数は１６１８人で75％を占めている。拡大が本格化したのは、患者が２桁となった７月15日以降とすると、３週間足らずで第１波の３倍の患者が出たことになる。
　この１６１８人のうち、20代は７２６人で44・９％。30代が２７７人（17・１％）、10代は１０１人（６・２％）。一方で40代２０５人（12・７％）、50代１５９人（９・８％）と、中高年世代が10代を逆転し、増加傾向にある点も懸念される。このうち、感染経路不明は９２１人（56・９％）で、第１波の25・６％に比べて倍以上になった。
　今月１、２の両日の患者計３４１人のうち、軽症や無症状の人は３２６人で95・６％を占める。７月は94・５％だった。重症・中等症の割合はいずれも５％前後で、第１波の32％と比べて大きく下回っている状況に変化はない。
　患者のうち、入院しているのは２４３人。入院に向けて調整中が38人、自宅療養が９９８人。７月に名古屋市中区で発生した五つのクラスター（感染者集団）で陽性となった１５９人のうち、ウイルスが陰性になったのは22人にとどまっており、残りは入院か軽症者施設への入所、自宅療養中とみられる。
　５日からは同区錦、栄両地区の３エリアで、酒類の提供を伴う飲食店に対する営業自粛（営業時間短縮、休業）の要請が始まるが、強制力はなく、従わなくても店名公表などの措置もないため、実効性の確保が課題となりそうだ。
【山田一晶】

豊川、田原で計３人が感染

　県は３日、豊川、田原の両市で計３人の新型コロナウイルス陽性患者が確認されたと発表した。３人とも軽症という。
　豊川市は20代女性で、田原市は20代と40代の男性。田原の40代男性は７月31日に市内第１例目として発表された30代男性の濃厚接触者。他の２人についは、３日現在で感染経路は公表されていない。