豊橋は3人 県内で新たに計90人がコロナ感染

　県は21日、この日新たに90人の新型コロナウイルス陽性患者が確認されたと発表した。これで県内の累計患者は４０００人を超え、４０７７人となった。１日の患者が１００人を下回るのは14日以来８日連続だが、２日連続で前日を上回る数字になった。大村秀章知事は「引き続き厳しい状況」と注意喚起を続けている。
　地域別では県所管が32人、名古屋市が54人、豊橋市が３人、岡崎市が１人、豊田市がゼロだった。
　一方、20日に陽性と判明した82人の地域別内訳は、名古屋市が46人。東三河では新城市で20代男性の感染が確認された。その他では、半田市で１日に18人が陽性と判定された。10人が医療・高齢者施設等で起きたクラスター（感染者集団）と認定された。施設職員や利用者で、60代から90代の男女。このクラスターは県内18例目。
　年代別内訳は、20代が13人で最も多かったが、次は70代の11人。40代と80、90代が各10人となった。半田市のクラスターと、名古屋市での高齢者への感染拡大が目立った。
　７月１日から８月20日までの患者の総数は３４５９人。30代以下が占める割合は60・０％。今月１日現在では70・４％だった。感染経路不明者は55・６％。
　同期間の重症、中等症の人は３２６人で、割合は９・４％。８月の20日間では２１８２人中２５５人で、11・６％と高くなっている。
　過去７日間の平均値で示す県の指標をみると、新規感染者数は68・９人、入院患者数（自宅療養など含む）が１３０３・１人、陽性率（19日まで）が10・４％、重症者数が15・３人となった。重症者数の危険（レッドゾーン）のラインは26人としている。
　現時点で入院しているのは３４９人。入院調整中が24人。自宅療養は６７８人。軽症や無症状の人向けの施設入所は59人となった。
　県は緊急事態宣言の期限である24日午後、13回目の新型コロナウイルス対策会議を開き、宣言期間の終了について決定する見通し。
（後藤康之）