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集客施設の8割が前年より今夏の人出減

集客数が増えた豊橋総合動植物公園
集客数が増えた豊橋総合動植物公園
サンテパルクたはら
サンテパルクたはら
赤塚山公園
赤塚山公園

 民間調査会社「三菱UFJリサーチ&コンサルティング」は、集客施設(東海3県)の今夏の人出についてまとめた。昨年と比較できる79施設のうち、約8割で集客数が下回り、前年比で増加したのは12施設(15%)にとどまった。新型コロナウイルスの影響としている。
 調査は7月21日~8月31日の42日間の人出について、90施設を対象にアンケート方式で実施、80施設から回答があった。同社は1998年から調査を続けており、今年で23回目。
 それによると、集客トップは「ナガシマリゾート」(三重県桑名市)の123万人で14年連続トップ。しかし前年は267万人で、53・7%減少した。2位は「刈谷ハイウェイオアシス」(刈谷市)の69万人(前年比41・4%減)、3位は「河川環境楽園」(岐阜県各務原市)の49万人(同45・0%減)、4位は「ラグーナテンボス」(蒲郡市)の33万人(同43・6%減)、5位は「JAあぐりタウンげんきの郷」(大府市)の29万人(同6・6%増)の順。
 同社は減少の理由として「コロナ禍による帰省自粛や団体旅行の減少、学校の夏休み期間の短縮といった活動変化が大きく集客数減少に響いた」としている。さらに、例年よりも遅い梅雨明け(8月1日)も集客に悪影響をもたらしたと分析した。
 一方で、前年より増加した施設もある。増加率1位は「名古屋市東谷山フルーツパーク」で4万5000人(同62・4%増)、2位は「宮崎海水浴場」(西尾市)で3万3000人(同53・0%増)、3位は養老公園(岐阜県養老町)で13万1000人(同52・3%増)など。
 東三河では6位に「サンテパルクたはら」(3万8000人、同14・7%増)、7位に「豊川市赤塚山公園」(6万9000人、同11・3%増)、12位に「豊橋総合動植物公園」(11万2000人、同1・7%増)がランクインした。
 増加した12施設の分類は屋外型が6、複合型が5、屋内型は1。「密」を避けられるところが増加した。また、37・1%の施設で「SNSでの情報発信」が集客に好影響をもたらしたと回答している。さらに35・3%がSNSでの口コミを見た来場者が増加したとしており、集客におけるその重要性と効果が高まっていると分析している。25・4%の施設では「地元客」が増加、コロナ禍での移動自粛が影響し、近場でレジャーを楽しむ傾向が強くなっているという。
 各施設の感染対策は「消毒設備の設置」「消毒回数増加など、衛生管理の強化」「従業員のマスク・手袋など」「屋内施設の換気」「ソーシャルディスタンス確保」「従業員の健康管理(検温等)」「対面場所のアクリル板・ビニールカーテンなどの設置」が9割を超えている。一方で「滞在時間制限」(12・8%)▽「従業員のテレワークの実施」(16・7%)▽「混雑情報の発信」(25・6%)-などは少数にとどまった。
 ほかの東三河の施設の状況は以下の通り(集客数順)。
 「竹島水族館」(3万5000人、前年比56・1%減)▽「こども未来館 ここにこ」(2万8000人、同77・5%減)▽「蒲郡オレンジパーク」(2万3000人、同65・7%減)▽「三河大島・西浦パームビーチ海水浴場」(1万人、同26・5%減)
【山田一晶】

 民間調査会社「三菱UFJリサーチ&コンサルティング」は、集客施設(東海3県)の今夏の人出についてまとめた。昨年と比較できる79施設のうち、約8割で集客数が下回り、前年比で増加したのは12施設(15%)にとどまった。新型コロナウイルスの影響としている。
 調査は7月21日~8月31日の42日間の人出について、90施設を対象にアンケート方式で実施、80施設から回答があった。同社は1998年から調査を続けており、今年で23回目。
 それによると、集客トップは「ナガシマリゾート」(三重県桑名市)の123万人で14年連続トップ。しかし前年は267万人で、53・7%減少した。2位は「刈谷ハイウェイオアシス」(刈谷市)の69万人(前年比41・4%減)、3位は「河川環境楽園」(岐阜県各務原市)の49万人(同45・0%減)、4位は「ラグーナテンボス」(蒲郡市)の33万人(同43・6%減)、5位は「JAあぐりタウンげんきの郷」(大府市)の29万人(同6・6%増)の順。
 同社は減少の理由として「コロナ禍による帰省自粛や団体旅行の減少、学校の夏休み期間の短縮といった活動変化が大きく集客数減少に響いた」としている。さらに、例年よりも遅い梅雨明け(8月1日)も集客に悪影響をもたらしたと分析した。
 一方で、前年より増加した施設もある。増加率1位は「名古屋市東谷山フルーツパーク」で4万5000人(同62・4%増)、2位は「宮崎海水浴場」(西尾市)で3万3000人(同53・0%増)、3位は養老公園(岐阜県養老町)で13万1000人(同52・3%増)など。
 東三河では6位に「サンテパルクたはら」(3万8000人、同14・7%増)、7位に「豊川市赤塚山公園」(6万9000人、同11・3%増)、12位に「豊橋総合動植物公園」(11万2000人、同1・7%増)がランクインした。
 増加した12施設の分類は屋外型が6、複合型が5、屋内型は1。「密」を避けられるところが増加した。また、37・1%の施設で「SNSでの情報発信」が集客に好影響をもたらしたと回答している。さらに35・3%がSNSでの口コミを見た来場者が増加したとしており、集客におけるその重要性と効果が高まっていると分析している。25・4%の施設では「地元客」が増加、コロナ禍での移動自粛が影響し、近場でレジャーを楽しむ傾向が強くなっているという。
 各施設の感染対策は「消毒設備の設置」「消毒回数増加など、衛生管理の強化」「従業員のマスク・手袋など」「屋内施設の換気」「ソーシャルディスタンス確保」「従業員の健康管理(検温等)」「対面場所のアクリル板・ビニールカーテンなどの設置」が9割を超えている。一方で「滞在時間制限」(12・8%)▽「従業員のテレワークの実施」(16・7%)▽「混雑情報の発信」(25・6%)-などは少数にとどまった。
 ほかの東三河の施設の状況は以下の通り(集客数順)。
 「竹島水族館」(3万5000人、前年比56・1%減)▽「こども未来館 ここにこ」(2万8000人、同77・5%減)▽「蒲郡オレンジパーク」(2万3000人、同65・7%減)▽「三河大島・西浦パームビーチ海水浴場」(1万人、同26・5%減)
【山田一晶】

集客数が増えた豊橋総合動植物公園
集客数が増えた豊橋総合動植物公園
サンテパルクたはら
サンテパルクたはら
赤塚山公園
赤塚山公園

カテゴリー:社会・経済

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