「とよはし市電を愛する会」来年用カレンダー

　「とよはし市電を愛する会」（大辻太一郎会長）の来年用カレンダー「２０２１年版　市電のある風景」が市内で好評発売中だ。

　豊橋のシンボルの一つ「豊橋鉄道市内線」（市電）を描いたおなじみのカレンダー。同会顧問の伊奈彦定さんが趣向を凝らした原画を手掛け、長年、市民や鉄道ファンから親しまれている。
　カレンダーは天金具不使用のエコロジー製本で、サイズは38㌢×53㌢。表紙を含め７枚で構成している。
　今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、地元の多くの行事が中止に。「来年こそはコロナに負けず、人間的な日常を取り戻したい」との思いから、来年用の絵柄は「市電と人との温かい情景」をテーマにした。
　穂の国・豊橋ハーフマラソンで市電と並走するランナーを表紙に、雪の豊橋鬼祭、子どもたちの市電を使った社会科学習の様子、豊橋祇園祭の打ち上げ花火を背に走る市電と浴衣姿の観客、豊橋まつりの市民総おどり、おでんしゃなど、人々の暮らしに溶け込む市電の姿を、伊奈さんの温かみあふれる水彩の絵柄で楽しめる。
　１冊１０００円（税込み）で精文館書店や豊川堂本店、渥美線新豊橋駅などで販売している。制作費を除いた売り上げは、市電を愛する会の活動資金に充てるほか、一部は豊橋市地域公共交通活性化基金にも寄付する予定。
【田中博子】