文字の大きさ

豊川進出予定のイオンモール 規模縮小へ

イオンモールの計画地(豊川市提供)
イオンモールの計画地(豊川市提供)

 豊川市は22日、名鉄八幡駅周辺地区に進出を予定している大型商業施設「イオンモール」が当初計画より出店規模を縮小する方針を検討していることを明らかにした。市議会協議会で説明があった。地元商業者の要望と、新型コロナウイルス禍を踏まえての方針転換という。
 市によると、最近入手したイオンモールの情報では、延べ床面積約12万平方㍍、売り場面積約8万5000平方㍍、地上3階建て、駐車台数約3800台となっている。2017年11月の住民向け説明会で公表していた当初計画は延べ床面積約19万1000平方㍍、売り場面積約10万2000平方㍍、地上5階建て、駐車台数約4000台だった。売り場面積は県下最大をうたっていたが、いずれも規模が小さくなった。
 方針の変更理由について、担当課職員は「最近の社会情勢や豊川商工会議所からの要望を受けての決定と聞いている」と説明した。イオン社内では「アフターコロナ」「ウィズコロナ」の経営戦略として、豊川店を模範にする方針を掲げているという。
 縮小したとはいえ、売り場面積は県内では常滑店に次ぐ規模。岡崎店(約8万平方㍍)に匹敵する。
 このほか、市が約19億円の事業予算で実施する周辺道路の整備計画についても説明があった。計画地東側を通る篠束野口線は、信号が新設される出入り口付近は右折帯も含めると全8車線の市内でも珍しい大きな交差点となる。拡幅部分の改良費をイオン側が負担する。
 西側の国道1号につながる蔵子線は幅員を広げ、中央部に幅3㍍のゼブラ帯を設けるなど、近隣の市民病院への緊急車両や地元の農耕車両にも配慮した整備を進める。
 すでに工事が始まっている篠塚野口線の交差点5カ所での右折車滞留時の直進2車線確保は来年度で完了予定。計画地南側を流れる白川付近は念仏橋から卯足橋の間に散策路を整備し、イオン側が負担する形で新たな人道橋が架かる。
 スズキ豊川工場の解体工事が進む計画地は来年5月にイオンモールに引き渡され、同年秋ごろに着工。当初の予定通り、早くて22年秋の開業を見込む。
【由本裕貴】

 豊川市は22日、名鉄八幡駅周辺地区に進出を予定している大型商業施設「イオンモール」が当初計画より出店規模を縮小する方針を検討していることを明らかにした。市議会協議会で説明があった。地元商業者の要望と、新型コロナウイルス禍を踏まえての方針転換という。
 市によると、最近入手したイオンモールの情報では、延べ床面積約12万平方㍍、売り場面積約8万5000平方㍍、地上3階建て、駐車台数約3800台となっている。2017年11月の住民向け説明会で公表していた当初計画は延べ床面積約19万1000平方㍍、売り場面積約10万2000平方㍍、地上5階建て、駐車台数約4000台だった。売り場面積は県下最大をうたっていたが、いずれも規模が小さくなった。
 方針の変更理由について、担当課職員は「最近の社会情勢や豊川商工会議所からの要望を受けての決定と聞いている」と説明した。イオン社内では「アフターコロナ」「ウィズコロナ」の経営戦略として、豊川店を模範にする方針を掲げているという。
 縮小したとはいえ、売り場面積は県内では常滑店に次ぐ規模。岡崎店(約8万平方㍍)に匹敵する。
 このほか、市が約19億円の事業予算で実施する周辺道路の整備計画についても説明があった。計画地東側を通る篠束野口線は、信号が新設される出入り口付近は右折帯も含めると全8車線の市内でも珍しい大きな交差点となる。拡幅部分の改良費をイオン側が負担する。
 西側の国道1号につながる蔵子線は幅員を広げ、中央部に幅3㍍のゼブラ帯を設けるなど、近隣の市民病院への緊急車両や地元の農耕車両にも配慮した整備を進める。
 すでに工事が始まっている篠塚野口線の交差点5カ所での右折車滞留時の直進2車線確保は来年度で完了予定。計画地南側を流れる白川付近は念仏橋から卯足橋の間に散策路を整備し、イオン側が負担する形で新たな人道橋が架かる。
 スズキ豊川工場の解体工事が進む計画地は来年5月にイオンモールに引き渡され、同年秋ごろに着工。当初の予定通り、早くて22年秋の開業を見込む。
【由本裕貴】

イオンモールの計画地(豊川市提供)
イオンモールの計画地(豊川市提供)

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR