成人式コロナ対策、さらなる徹底も

　年末から新型コロナウイルス感染再拡大が深刻化する中、東三河各市で10日に開く成人式に向けて、さらなる感染予防策を実施する自治体が出てきた。体調管理チェックシートの提出を依頼したり、県外からの移動自粛を呼び掛けたりして予防策を講じている。
　東三河でも新成人が多い５市は秋までに、式典会場や開催時間の分散化によって「３密」回避策とした。感染拡大「第３波」を迎え、年末から追加対策を講じるところも出始めた。
　田原市では12月23日付で式典案内を送った新成人約８００人に対し、体調管理チェックシート記入を文書で依頼した。12月28日から式当日までの２週間、体温のほか、のどの痛みやせき、味覚異常など感染の判断材料になる12のチェック項目に毎日記入してもらう。
　同市ではすでに、会場を市総合体育館と渥美文化会館の２カ所（一部で入替制）とする分散開催を決めている。
　約４３０人が新成人となる新城市では、県外からの移動や体調不安を理由に出席自粛する動きを想定し、式典の模様を動画共有サイト「Ｙｏｕ　Ｔｕｂｅ」でライブ配信すると決めた。あわせてケーブルテレビ「ティーズ」でも生放送する。市教育委員会は式典時間の短縮や家族の入場制限など混雑緩和策を打ち出している。
　このほか、豊川と蒲郡の両市も出席者の入れ替え制を採用し、家族の入場を制限するなど「３密」回避策を決めている。豊橋市は以前から小学校区別（一部で合同）の開催で、分散対策は実施済み。同市はホームぺージで成人式後の懇親会は控え、感染リスクが高まる状況を避けるよう強く呼び掛けている。
【加藤広宣】