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「ほの国百貨店」建物解体工事が始まる

解体工事が始まった「ほの国百貨店」
解体工事が始まった「ほの国百貨店」

 昨年3月に閉店した「ほの国百貨店」(豊橋市駅前大通2)で15日、建物解体工事が始まった。百貨店によると、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の影響で、跡地利用計画も大幅にずれ込む見通しだ。
 解体工事では電気工事を皮切りに、来年9月までを工期とする。建物北側には工事車両が横付けされた。
 跡地計画は当初、2月下旬にもまとまる予定だった。13日の緊急事態宣言の影響で、2月中に予定した債権者集会は3月以降にずれ込むことが濃厚になった。また、地裁豊橋支部から弁護士を通じて、債権者との意見調整を書面で進められないかとの提案があったと明かした。
 百貨店では「名古屋地裁への特別清算申請時も、緊急事態宣言の影響で裁判所の事務が止まった。今回はそれを踏まえ、滞りなく清算を進めるための提案だろう」と述べた。跡地計画への見通しも現時点では予測できないという。
 ほの国百貨店は1974年開業の「豊橋丸栄」を前身に2010年まで丸栄グループ。12年に従業員出資の新会社、現社名で再出発した。最盛期の92年2月期に160億円だった売上は19年2月期で50億円に落ち、20年3月閉店。負債総額は約19億円、昨年5月総会で解散決議したが残債があり、6月に特別清算申請した。
【加藤広宣】

 昨年3月に閉店した「ほの国百貨店」(豊橋市駅前大通2)で15日、建物解体工事が始まった。百貨店によると、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の影響で、跡地利用計画も大幅にずれ込む見通しだ。
 解体工事では電気工事を皮切りに、来年9月までを工期とする。建物北側には工事車両が横付けされた。
 跡地計画は当初、2月下旬にもまとまる予定だった。13日の緊急事態宣言の影響で、2月中に予定した債権者集会は3月以降にずれ込むことが濃厚になった。また、地裁豊橋支部から弁護士を通じて、債権者との意見調整を書面で進められないかとの提案があったと明かした。
 百貨店では「名古屋地裁への特別清算申請時も、緊急事態宣言の影響で裁判所の事務が止まった。今回はそれを踏まえ、滞りなく清算を進めるための提案だろう」と述べた。跡地計画への見通しも現時点では予測できないという。
 ほの国百貨店は1974年開業の「豊橋丸栄」を前身に2010年まで丸栄グループ。12年に従業員出資の新会社、現社名で再出発した。最盛期の92年2月期に160億円だった売上は19年2月期で50億円に落ち、20年3月閉店。負債総額は約19億円、昨年5月総会で解散決議したが残債があり、6月に特別清算申請した。
【加藤広宣】

解体工事が始まった「ほの国百貨店」
解体工事が始まった「ほの国百貨店」

カテゴリー:社会・経済

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