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作手で無縁墓地を無償提供

寄贈された「無縁墓地」=いずれも新城市作手高里で
寄贈された「無縁墓地」=いずれも新城市作手高里で
あいさつする斎藤清隆さん㊨
あいさつする斎藤清隆さん㊨

 新城市作手高里の「長者平(ちょうじゃひら)区墓地」で1月31日、無縁墓地の引き渡し式があった。地元住民が管理している。武豊町の金属加工会社社長、斎藤清隆さん(72)が、祖父の代まで先祖が供養されていた墓を武豊へ改葬したのに伴い、跡地に整備し、長者平区へ無償提供した。
 墓地は「墓地及び埋葬取締規則」(1884年)などを受けて、各戸敷地内に祭られた墓を集約した。斎藤さんの祖父と父は1927年に武豊町へ移住した。斎藤家の墓は約50年前に改葬したが、土地はそのまま残っていた。武豊で生まれた斎藤さんはその後も毎年8月、作手を訪れて正眼寺で盆参りをしていた。
 昨夏、斎藤さんが寺を訪れた際に墓地の世話人を務める斎藤彦徳さん(83)と会い、跡地について話した。人口減少により転出者や管理する人手も減っていることから無縁墓地を自費で整備し、父の生まれ故郷へ提供することになった。
 式には関係者10人が参列した。斎藤さんは「祖父と父が生まれ育った場所です。みなさんで末永く管理してください」とあいさつ。萩本誠区長は「大切に管理します」とお礼の言葉を述べた。
 世話人の斎藤さんによると、清隆さんの父清さんは武豊町議を務めていた1984年に作手村との友好都市提携締結に尽力した。「ゆかりある斎藤家の心意気を忘れることはない」とし「墓地は約60基あるが10基以上は無縁になっている。区で今後改葬していくか考えたい」と話した。
【安藤聡】

 新城市作手高里の「長者平(ちょうじゃひら)区墓地」で1月31日、無縁墓地の引き渡し式があった。地元住民が管理している。武豊町の金属加工会社社長、斎藤清隆さん(72)が、祖父の代まで先祖が供養されていた墓を武豊へ改葬したのに伴い、跡地に整備し、長者平区へ無償提供した。
 墓地は「墓地及び埋葬取締規則」(1884年)などを受けて、各戸敷地内に祭られた墓を集約した。斎藤さんの祖父と父は1927年に武豊町へ移住した。斎藤家の墓は約50年前に改葬したが、土地はそのまま残っていた。武豊で生まれた斎藤さんはその後も毎年8月、作手を訪れて正眼寺で盆参りをしていた。
 昨夏、斎藤さんが寺を訪れた際に墓地の世話人を務める斎藤彦徳さん(83)と会い、跡地について話した。人口減少により転出者や管理する人手も減っていることから無縁墓地を自費で整備し、父の生まれ故郷へ提供することになった。
 式には関係者10人が参列した。斎藤さんは「祖父と父が生まれ育った場所です。みなさんで末永く管理してください」とあいさつ。萩本誠区長は「大切に管理します」とお礼の言葉を述べた。
 世話人の斎藤さんによると、清隆さんの父清さんは武豊町議を務めていた1984年に作手村との友好都市提携締結に尽力した。「ゆかりある斎藤家の心意気を忘れることはない」とし「墓地は約60基あるが10基以上は無縁になっている。区で今後改葬していくか考えたい」と話した。
【安藤聡】

寄贈された「無縁墓地」=いずれも新城市作手高里で
寄贈された「無縁墓地」=いずれも新城市作手高里で
あいさつする斎藤清隆さん㊨
あいさつする斎藤清隆さん㊨

カテゴリー:社会・経済

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