県内高齢者施設の全職員 PCR検査実施へ

コロナ新規陽性者　県内１０１人、豊橋は１５人

　県は４日、新たに１０１人の新型コロナウイルス陽性者を確認したと発表した。大村秀章知事は記者会見で、高齢者施設でのクラスター（感染者集団）が相次いでいることから、施設全職員を対象とするＰＣＲ検査の実施を検討していることを明らかにした。
　管轄保健所別内訳は、県管轄が36人、名古屋市が30人、豊橋市が15人、岡崎市が10人、豊田市が10人。豊橋市は10歳未満女児２、10代女性１、20代男性１、20代女性１、30代男性２、40代男性１、50代女性１、70代男性２、80代男性１、80代女性２、90歳以上男性１。12人は感染経路が特定されており、うち５人は家族から。また高齢者施設で発生しているクラスターで新たに１人が陽性となり、陽性者は33人となった。市は新たに入院療養中だった１人が死亡したと発表した。市内の死者は17人となった。
　一方、３日に陽性と発表された１１４人の地域別内訳は、東三河は豊橋市の８人のほかに、豊川市が10代男性１、50代女性１、70代男性１、80代女性１▽蒲郡市が60代男性１、70代女性１。２市計６人のうち、濃厚接触者は２人だった。
　年代別内訳は20代が19人、30代が16人、50代と80代が各15人など。70代以上の割合は28・９％。
　７日間の平均値でみる県の指標によると、新規陽性者は１３５・４人（警戒）、入院患者は７２５・４人（危険）、重症者は58・９人（危険）、新規陽性者のうちの高齢者は39・１人。
　昨年10月21日から２月３日までの第３波の陽性者は１万８５４９人となった。70代以上の割合は17・１％と上がった。感染経路不明者は42・７％。
　この期間の重症、中等症の患者の割合は11・３％とやや増えた。死者は10人増えて４２０人となった。
　３日現在の入院は６８４人、入院調整は22人、軽症か無症状の人向けの施設入所は１９９人、自宅療養は１１２１人。
【山田一晶】