新城高校で最後の卒業式

　１日、県内の１４３の県立高校で卒業式があり、３万６１７１人が学び舎（や）を巣立った。私立高校でも一部で卒業式があった。東三河の各地では、新型コロナウイルス対策をしたうえで、３年間にわたって勉学や部活に打ち込んだ生徒の門出を祝った。
　今月末に閉校する県立新城高校の最後の卒業式では、４学科の計１４８人が巣立った。すでに同じ敷地内では新城東高校との統合校「新城有教館高校」の１、２年生が学校生活を送っており、70年以上の歴史を伝承していくことを申し合わせた。
　卒業したのはビジネス創造科33人、園芸デザイン科36人、食農サイエンス科39人、生活創造科40人。竹下昌宏校長は「心豊かな人生を送ってほしい。見慣れた学生服は見られなくなるのは寂しい。有教館高校では新城高校の思いを受け継ぐ教育を展開します」と式辞を述べた。
　卒業生代表の金澤真裕さんが壇上で「３年間過ごしたことは一生の宝物です」などと答辞を読んだ後、卒業生全員が立ち上がって担任教師、専門学科の教師、そして保護者に感謝の気持ちを声に出して一礼した。
　在校生代表として新城有教館高校２年の松井麻矢さんが「新城高校で学んだ知識と経験を力に変えて困難に乗り越えてください。先輩たちが築き上げた学校行事や実習を新城有教館高校で引き継いでいきます」とエールを送った。
【安藤聡】