国から県へ来月、高齢者向けワクチン供給

　高齢者（65歳以上）向けに優先接種される新型コロナウイルスワクチンについて、国から県に対し、供給状況の通知があった。４月５日の週から同19日の週にかけて計22箱（１箱は１９５薬瓶、１瓶５回接種で９７５回分）が、26日の週には全市町村に１箱が供給されるという。
　それによると、５日の週は名古屋市にまず２箱。12日の週は名古屋市が２箱で、豊橋市、豊川市、岡崎市、豊田市、一宮市、春日井市、安城市、西尾市に各１箱。19日の週は名古屋市２箱、刈谷市、小牧市、稲沢市、瀬戸市、半田市、東海市、江南市、大府市に各１箱を予定している。
　県は人口の多い市から順に割り当てたとしている。また、今回のファイザー社製ワクチンは厳しい温度管理が求められているため、小分けせずに箱単位で市町村に配るとした。
　接種対象者の選び方や接種場所の選定は市町村が検討している。県は市町村をバックアップしつつ、医療機関や医師会などの関係団体と協力し、住民接種を円滑に進めたいとしている。

コロナ新規陽性者 県内68人、豊橋は1人

　県は４日、新たに68人の新型コロナウイルス陽性者を確認したと発表した。最後に１００人を超えたのは２月14日だが、その後一度も１桁台になることなく、陽性報告が続く。また大村秀章知事によると、入院患者のうち４分の３は70歳以上で「退院に時間がかかるので減っていかない」と述べた。
　68人の管轄保健所別内訳は、県管轄が49人、名古屋市が18人、豊橋市が１人、岡崎と豊田市はゼロだった。豊橋市は20代男性で、市民病院勤務の看護師。濃厚接触者はいないという。感染経路は不明。
　一方、３日に陽性と発表された55人の地域別内訳は、東三河は豊橋市の１人だけだった。
　年代別内訳は70代の12人以外は１桁台。70代以上の割合は34％。
　７日間の平均値でみる県の指標によると、新規陽性者は40・４人（注意）、入院患者は３２９・６人（厳重警戒）、入院患者のうち重症者は31・７人（厳重警戒）、新規陽性者のうちの高齢者は13・１人（警戒）。
　昨年10月21日から３月３日までの第３波の陽性者は２万２１３人となった。70代以上の割合は18・３％。感染経路不明者は42・４％。
　この期間の重症、中等症の患者の割合は11・９％。死者は５人増えて５３１人となった。
　３日現在の入院は３０７人、入院調整は２人、軽症か無症状の人向けの施設入所は61、。自宅療養は１５０人。
【山田一晶】