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豊橋市が高齢者優先接種1カ月半程度遅延

 豊橋市は10日、新型コロナウイルスワクチン接種について、65歳以上の高齢者向け優先接種日程を1カ月半程度遅らせると発表した。初回に届く量が少なく、見通しが立ちづらいため。より優先度の高い高齢者施設の入所者へ4月中に接種する。

 市内初入荷は4月12日の週を予定する。一箱195バイアル(1バイアルは5回接種分)で487人分となる。
 優先対象となる高齢者施設は市内に100カ所あり、かかりつけ医などが施設で接種する。市と医師会で効率的に接種できる施設を選び、施設側が年齢や基礎疾患などの状況を踏まえ接種の優先順位を決める。
 2回目の入荷数も1箱の予定。初回と同じく供給量が低調なら、引き続き施設入所者への接種を優先するという。
 これに伴い高齢者向け接種券の発送も、1カ月半遅れの5月上旬を見込んでいる。
 ワクチン接種の日程について市は2月9日、4月からの高齢者への接種開始を発表していた。1日から相談窓口とコールセンターを設け、接種に関する問い合わせや接種券再発行などに応じる体制も整えていた。
 さらに、個別接種への体制づくりで医師会と連携し、供給拠点での保管から各医療機関への発送と接種までの手順を「豊橋モデル」としてシステム化した。
 供給の遅れに伴う日程変更について、市感染症対策室では「接種への期待と関心を持つ市民に心配をかけてしまう。日常的にできる感染予防策の再徹底を呼び掛けていきたい」と述べた。
    ◇
 ワクチンの供給量が想定より少ない見通しとなり、接種計画を見直したり、いったん中止したりする自治体が増えているという。毎日新聞の報道によると、計画を見直した自治体の担当者から困惑の声が出ている。
 高齢者への優先接種の開始が遅れれば、その後に続く64歳以下の住民への接種にも影響しかねない。岡崎市は2月24日に接種計画を公表したが、約1週間で修正した。4月からかかりつけ医での個別接種と集団接種を併用し、高齢者への接種を始める予定だった。
 同紙によると、4月に届くのは、65歳以上高齢者の約1%の2箱分だけで豊橋市と同じだ。
 そこで高齢者施設の入所者を優先的に接種するよう計画を変更したという。4月の集団接種会場として予約していた3カ所の市施設はキャンセル。さらに同月下旬に送付予定だった64歳以下向けの接種券を1カ月遅らせた。当初は10月をめどに全住民の接種を終わらせる予定だったが、終了時期が延びる可能性も出てきたという。
【加藤広宣】

 豊橋市は10日、新型コロナウイルスワクチン接種について、65歳以上の高齢者向け優先接種日程を1カ月半程度遅らせると発表した。初回に届く量が少なく、見通しが立ちづらいため。より優先度の高い高齢者施設の入所者へ4月中に接種する。

 市内初入荷は4月12日の週を予定する。一箱195バイアル(1バイアルは5回接種分)で487人分となる。
 優先対象となる高齢者施設は市内に100カ所あり、かかりつけ医などが施設で接種する。市と医師会で効率的に接種できる施設を選び、施設側が年齢や基礎疾患などの状況を踏まえ接種の優先順位を決める。
 2回目の入荷数も1箱の予定。初回と同じく供給量が低調なら、引き続き施設入所者への接種を優先するという。
 これに伴い高齢者向け接種券の発送も、1カ月半遅れの5月上旬を見込んでいる。
 ワクチン接種の日程について市は2月9日、4月からの高齢者への接種開始を発表していた。1日から相談窓口とコールセンターを設け、接種に関する問い合わせや接種券再発行などに応じる体制も整えていた。
 さらに、個別接種への体制づくりで医師会と連携し、供給拠点での保管から各医療機関への発送と接種までの手順を「豊橋モデル」としてシステム化した。
 供給の遅れに伴う日程変更について、市感染症対策室では「接種への期待と関心を持つ市民に心配をかけてしまう。日常的にできる感染予防策の再徹底を呼び掛けていきたい」と述べた。
    ◇
 ワクチンの供給量が想定より少ない見通しとなり、接種計画を見直したり、いったん中止したりする自治体が増えているという。毎日新聞の報道によると、計画を見直した自治体の担当者から困惑の声が出ている。
 高齢者への優先接種の開始が遅れれば、その後に続く64歳以下の住民への接種にも影響しかねない。岡崎市は2月24日に接種計画を公表したが、約1週間で修正した。4月からかかりつけ医での個別接種と集団接種を併用し、高齢者への接種を始める予定だった。
 同紙によると、4月に届くのは、65歳以上高齢者の約1%の2箱分だけで豊橋市と同じだ。
 そこで高齢者施設の入所者を優先的に接種するよう計画を変更したという。4月の集団接種会場として予約していた3カ所の市施設はキャンセル。さらに同月下旬に送付予定だった64歳以下向けの接種券を1カ月遅らせた。当初は10月をめどに全住民の接種を終わらせる予定だったが、終了時期が延びる可能性も出てきたという。
【加藤広宣】

カテゴリー:社会・経済

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