新城市とジェイアールバス関東 包括連携協定を結ぶ

　新城市と高速バスを運行するジェイアールバス関東は28日、包括連携協定を結んだ。同社の東京と関西を結ぶルートが東名高速道路から新東名高速道路へ移行し、バス停を道の駅もっくる新城（八束穂）に設置することから、公共交通や観光、物流面で協力しあっていく。
　新東名高速道路でのルートは11月までに移行していく。同社は東京－関西ルート内に設けている乗務員乗り継ぎ基地を東名高速三ヶ日ＩＣ周辺（浜松市北区）から移転する計画があり、市がバス停を誘致していた。
　協定では高速バス利用促進▽東京駅高速バスターミナルや車内で新城市の観光ＰＲ▽バス車両のトランクを活用した貨客混載輸送▽支援物資や帰宅困難者の輸送－の各項目で協力する。
　締結式は新城市役所と東京都内のＪＲバス関東本社の両会場で、オンラインであった。穂積亮次市長は「かつては山の湊と呼ばれていた新城市。新東名高速道路開通や高速バス設置で関東や関西からの往来が期待される」と述べた。
　中村泰之社長は「東京と大阪間の高速バスを運行して半世紀以上が経ちました。新型コロナウイルス禍で乗客だけでなく貨物輸送もできるよう、貨客混載にも取り組んでいる。新城の特産品など生鮮食品などの運送もして産業活性化にもつながれば」と話した。
【安藤聡】