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占守島の戦い関連など池田連隊長遺品寄贈

池田末男連隊長(杣谷少菜子さん提供)
池田末男連隊長(杣谷少菜子さん提供)
島の戦車連隊(同)
島の戦車連隊(同)
遺族から寄贈された品々
遺族から寄贈された品々

 豊橋市は6日、太平洋戦争終結直後の1945年8月に千島列島東端で起きた旧ソ連軍との戦闘「占守(しゅむしゅ)島の戦い」で戦死した同市出身の池田末男連隊長の遺品など40点が市中央図書館に寄贈されたと発表した。遺品整理をしていた遺族から申し出があった。市は今後、平和教育の一環で活用する。
 池田連隊長の遺品15点、占守島の戦いの関連資料17点など。東京都内に住む孫の杣田少菜子(すくなこ)さんが、昨年亡くなった父誠さんの遺品整理中に見つけた。
 池田連隊長は1900年、豊橋市向山に生まれ、旧制豊橋中学校(現時習館高校)を経て陸軍士官学校卒。千葉の騎兵学校教官を務め、旧満州(中国東北部)にあった戦車学校の教官時代には、作家の司馬遼太郎さんの上官でもあった。占守島へ転進し、戦車第11連隊長となり、8月18日の戦闘で戦死した。
 勲章授章書(勲章は廃棄)や陸軍騎兵学校時代の名刺などが残る。他にも戦後、司馬さんや当時の福田赳夫首相が寄せた色紙、長男誠さんが生前に執筆した「北千島占守島の50年」などの著作も贈られた。
 この戦いを扱った書籍には、浅田次郎の小説「終わらざる夏」や司馬遼太郎の随筆「街道をゆく」や「島の物語『風塵抄二』」などがある。
【加藤広宣】

 豊橋市は6日、太平洋戦争終結直後の1945年8月に千島列島東端で起きた旧ソ連軍との戦闘「占守(しゅむしゅ)島の戦い」で戦死した同市出身の池田末男連隊長の遺品など40点が市中央図書館に寄贈されたと発表した。遺品整理をしていた遺族から申し出があった。市は今後、平和教育の一環で活用する。
 池田連隊長の遺品15点、占守島の戦いの関連資料17点など。東京都内に住む孫の杣田少菜子(すくなこ)さんが、昨年亡くなった父誠さんの遺品整理中に見つけた。
 池田連隊長は1900年、豊橋市向山に生まれ、旧制豊橋中学校(現時習館高校)を経て陸軍士官学校卒。千葉の騎兵学校教官を務め、旧満州(中国東北部)にあった戦車学校の教官時代には、作家の司馬遼太郎さんの上官でもあった。占守島へ転進し、戦車第11連隊長となり、8月18日の戦闘で戦死した。
 勲章授章書(勲章は廃棄)や陸軍騎兵学校時代の名刺などが残る。他にも戦後、司馬さんや当時の福田赳夫首相が寄せた色紙、長男誠さんが生前に執筆した「北千島占守島の50年」などの著作も贈られた。
 この戦いを扱った書籍には、浅田次郎の小説「終わらざる夏」や司馬遼太郎の随筆「街道をゆく」や「島の物語『風塵抄二』」などがある。
【加藤広宣】

池田末男連隊長(杣谷少菜子さん提供)
池田末男連隊長(杣谷少菜子さん提供)
島の戦車連隊(同)
島の戦車連隊(同)
遺族から寄贈された品々
遺族から寄贈された品々

カテゴリー:社会・経済

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