60歳以上の野球チーム 豊橋オールドボーイズ練習試合

　野球を生きがいに―。60歳以上の選手たちでなる「豊橋オールドボーイズ」は22日、豊橋市の東田球場で、60歳以上の還暦チームと70歳以上の古希チームによる試合を行った。
　打球がバウンドして内野手の正面を突いても、打者は一塁ベースまで駆け足。どんなに点を取られても、３アウトになれば笑顔で仲間とたたえ合う。選手たちの姿からは、どれほど年齢を重ねても野球に対する愛情は変わらないという気持ちが伝わってきた。
　この日は当初、県還暦野球リーグの「豊川オールスターズ」と「名古屋ゴールドスターズ」との公式戦が予定されていたが、緊急事態宣言発出で延期となった。急きょ、チーム内での実践練習に変更した。
　昨年はコロナ禍で、県の還暦リーグも古希リーグも全面的に中止。今年は出場を決めていた５月中旬の西日本古希大会（和歌山）がなくなり、４月から再開していたリーグ戦も再び中断された。還暦チームの監督を務める菰田茂雄さん（66）は「僕たちは年齢が年齢だけに、一年一年が大きいんです。練習試合でもいいから、１試合でも多くプレーがしたい」と思いを明かした。
　リーグ戦では還暦チームは４勝１敗１分けで、12チーム中４位。古希チームは４戦全勝で７チーム中、首位を走っている。６月から再開予定のリーグ戦の先行きは不透明だが、若者に負けない野球愛で突き進む。
（由本裕貴）