緊急事態宣言 20日まで延長

　県内に出ている新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言は、東京都、大阪府などとともに６月20日まで20日間、延長された。大村秀章知事は「感染者は減少しているが状況は非常に厳しい」と述べ、県民や事業者に協力を求めた。
　５月12日に始まった第４波の緊急事態宣言は当初は31日までの予定だった。12日の陽性者は６７９人で県内では一日の数値としては最多だった。しかし、宣言によって日々の陽性者数は減少傾向を示し、５月23日以降は５００人を下回っている。大村知事は31日の定例記者会見で「年度末から大型連休まで、大きな人の流れが生じていた結果。それが抑えられてきたということではないか」と話す。
　一方で、入院患者はようやく１０００人を切ったものの、まだ高い数値を示している。
　大村知事は「数値は下がり気味だが、依然として危険領域。さらに下がり切らないと宣言の解除は難しい。ワクチン接種は先週、ようやく本格化したところだ。市町村と連携し、徹底的に打ち続けたい」と述べた。
　県民に対しては日中も含めた不要不急の外出自粛、県をまたいだ不要不急の移動の自粛を引き続き求める。飲食店に対しては午後８時までの営業時間短縮を要請し、酒類やカラオケ施設の提供をやめるよう求める。生活必需品やサービスを除く１０００平方㍍超の商業施設には６月20日までの土日の休業を要請する。
【山田一晶】