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美博収蔵品もアーカイブに

後奈良天皇直筆の文書も公開(市中央図書館提供)
後奈良天皇直筆の文書も公開(市中央図書館提供)
資料撮影の様子(同)
資料撮影の様子(同)

豊橋市中央図書館がデジタルデータ化

 豊橋市中央図書館が収蔵品などをデジタルデータ化して公開する「とよはしアーカイブ」に、今月から美術博物館の収蔵品も加わった。保管の制約で頻繁に公開が難しい美術品や、内容を読み解きたい古文書もパソコンなどで見られる。細部の拡大などデジタルならではの楽しみも増えた。
 2019年度からアーカイブを始め、1168点に増えた。今回は図書館35点と美術博物館123点を保存し、うち88点を公開した。
 美術博物館の保存資料は文献、工芸品、近世絵画と近現代絵画の四分野からなる。近現代絵画は戦前と戦後(平面作品)とともに、東三河出身または在住の郷土作家の三つに分けた。
 「池田輝政消息」「吉田宿伝馬朱印状」の古文書をはじめ、近世画は「東海道五十三次吉田」(保永堂版)など、近現代画は岸田劉生「自画像」をはじめ、日本画壇の風雲児といわれた郷土画家の中村正義らの作品を公開した。
 近現代絵画はさらに構図や細部、タッチや素材も分かる四つの視点をとり入れた。拡大すれば絵の具の素材や塗り方、構図の奥に描かれたものなども確認できる。丸地加奈子学芸専門員は「展示場ではできなかった新たな楽しみ方も再発見できた」と利点を説いた。
 図書館は市文化財に指定された羽田八幡宮文庫旧蔵資料を追加。信長、秀吉、家康がしたためた書簡のほか、戦国時代の後奈良天皇の和歌を収めた直筆の文書もある。また、昨年寄贈を受けた「明治海軍兵日記」も公開予定だ。
 今後は二川宿本陣資料館や文化財センターの資料も加えたいという。とよはしアーカイブには前年度36万余りのアクセスがあった。
【加藤広宣】

豊橋市中央図書館がデジタルデータ化

 豊橋市中央図書館が収蔵品などをデジタルデータ化して公開する「とよはしアーカイブ」に、今月から美術博物館の収蔵品も加わった。保管の制約で頻繁に公開が難しい美術品や、内容を読み解きたい古文書もパソコンなどで見られる。細部の拡大などデジタルならではの楽しみも増えた。
 2019年度からアーカイブを始め、1168点に増えた。今回は図書館35点と美術博物館123点を保存し、うち88点を公開した。
 美術博物館の保存資料は文献、工芸品、近世絵画と近現代絵画の四分野からなる。近現代絵画は戦前と戦後(平面作品)とともに、東三河出身または在住の郷土作家の三つに分けた。
 「池田輝政消息」「吉田宿伝馬朱印状」の古文書をはじめ、近世画は「東海道五十三次吉田」(保永堂版)など、近現代画は岸田劉生「自画像」をはじめ、日本画壇の風雲児といわれた郷土画家の中村正義らの作品を公開した。
 近現代絵画はさらに構図や細部、タッチや素材も分かる四つの視点をとり入れた。拡大すれば絵の具の素材や塗り方、構図の奥に描かれたものなども確認できる。丸地加奈子学芸専門員は「展示場ではできなかった新たな楽しみ方も再発見できた」と利点を説いた。
 図書館は市文化財に指定された羽田八幡宮文庫旧蔵資料を追加。信長、秀吉、家康がしたためた書簡のほか、戦国時代の後奈良天皇の和歌を収めた直筆の文書もある。また、昨年寄贈を受けた「明治海軍兵日記」も公開予定だ。
 今後は二川宿本陣資料館や文化財センターの資料も加えたいという。とよはしアーカイブには前年度36万余りのアクセスがあった。
【加藤広宣】

後奈良天皇直筆の文書も公開(市中央図書館提供)
後奈良天皇直筆の文書も公開(市中央図書館提供)
資料撮影の様子(同)
資料撮影の様子(同)

カテゴリー:社会・経済

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