豊橋の表浜で今年初、アカウミガメ産卵
豊橋市は15日、小島町の表浜海岸で今年初のアカウミガメの産卵を確認した。市によると昨年とほぼ同じだが、平年(5月24日)より3週間ほど遅れているという。
市の実態調査員が午前5時頃に発見した。産卵巣に約120個が産み落とされていたが、波打ち際のため、巣が流されないように陸側へ移したという。卵は約60日で孵化(ふか)する。
市の調べで初上陸は今月3日、平年(5月22日)より約2週間遅い。昨年は47回上陸して12の産卵巣を確認した。ここ数年は8月中旬頃までに50回前後の上陸と産卵が確認されている。最多の12年には、145回上陸した。
昨年に続き上陸と産卵時期が遅れたことについて市環境保全課は「科学的な根拠は定かではないが、水温が平年より低いことが共通する」と説明している。
アカウミガメは2010年に希少野生動植物に指定され、卵や個体に触れるには許可が必要となうる。田原市にかけての表浜海岸は国内有数の産卵地で、06年から県が砂浜への車両乗り入れを規制している。市は7月に生態や環境保全を啓発する観察会を開く。
【加藤広宣】
豊橋市は15日、小島町の表浜海岸で今年初のアカウミガメの産卵を確認した。市によると昨年とほぼ同じだが、平年(5月24日)より3週間ほど遅れているという。
市の実態調査員が午前5時頃に発見した。産卵巣に約120個が産み落とされていたが、波打ち際のため、巣が流されないように陸側へ移したという。卵は約60日で孵化(ふか)する。
市の調べで初上陸は今月3日、平年(5月22日)より約2週間遅い。昨年は47回上陸して12の産卵巣を確認した。ここ数年は8月中旬頃までに50回前後の上陸と産卵が確認されている。最多の12年には、145回上陸した。
昨年に続き上陸と産卵時期が遅れたことについて市環境保全課は「科学的な根拠は定かではないが、水温が平年より低いことが共通する」と説明している。
アカウミガメは2010年に希少野生動植物に指定され、卵や個体に触れるには許可が必要となうる。田原市にかけての表浜海岸は国内有数の産卵地で、06年から県が砂浜への車両乗り入れを規制している。市は7月に生態や環境保全を啓発する観察会を開く。
【加藤広宣】