新城・軽トラ市の新公式ソング完成

　新城市中心部で例年実施されているしんしろ軽トラ市。その新しい軽トラ市公式ソング「ファンファーレ」が完成した。「のんほいルロット」実行委員会ワーキンググループリーダーの森一洋さんが自身の「ＹｏｕＴｕｂｅ」のチャンネル＝ＱＲコード＝で配信中だ。

　曲は昨年３月に軽トラ市が開催10周年を迎えたのを機に会場でお披露目を計画したが、新型コロナウイルス禍で機会が失われたためネットでの発表に切り替えた。
　「ファンファーレ」は豊川市のＨＩＫＡＲＵ（ヒカル）さんが作詞、跡治良太さんが作曲した。軽トラ市の実行委員で、会場で演奏する縁から制作の依頼を受けた。
　歌詞は午前中に実施される軽トラ市をイメージ。「澄みきった空気　鳥のさえずり　みんなの声」と新城の風景を取り入れた。「目と目合わせ　手と手合わせ　築き続けている」と買い物客と出店者との触れ合い、実行委員の思いを込めた。
　「聞いてくれた人が共感できるような言葉を盛り込みました」とＨＩＫＡＲＵさんは説明する。
　動画は森さんが経営する洋服店２階をスタジオに収録した。マスク姿でＨＩＫＡＲＵさんが熱唱し、跡治さんはギターを弾いた。
　軽トラ市は地元の商店街のにぎわいを取り戻そうと、岩手県雫石町で行われていたのを参考に、新城市商工会が２０１０年３月29日から中央通で始めた。毎月第４日曜日に開催。10周年を迎えた昨年３月22日と４月は感染拡大防止と「３密」の回避で中止、９～11月は規模を縮小のうえ、感染防止策を施して実施したが、12月以降は市内の感染者増で未開催となっている。
　森さんは自身のチャンネルで公式テーマソングのほかに、マスコットキャラクター「のんすけ」と、今後の展望を配信。８月までは中止となっている。「４月までは『いつ再開するの』と問い合わせがあった。５月からは何もなくなった。忘れ去られてしまうのが悲しい。まずは動画で発信することにした」と説明した。
　軽トラ市は９月26日の再開を予定する。「ワクチン接種が終わり、コロナが終息している時期と予想します」と森さんは語る。
【安藤聡】