産業功労賞に神野紀郎氏

豊橋商工会議所（神野吾郎会頭）は、今年度「産業功労者」に豊橋グランドホテルの社長を務めた神野紀郎氏（84）を選んだ。豊橋商議所で23日に開かれた通常議員総会の席上で表彰された。
　神野紀郎氏は１９５９年に慶応大学卒業後、和光を経て、68年開業の豊橋グランドホテルで準備段階から関わった。84年から32年間社長を務め、08年に開業した系列のホテルアークリッシュ豊橋の開業、11年のグランドホテル閉館とホテルがあった名豊ビルでの再開発の進展を見届けた。
　商議所では観光サービス部会長や常議員などを務めた。97年の豊橋観光コンベンション協会設立にも尽力し、副会長などを歴任。この間、神事だった手筒花火をスタジアムの観衆に楽しんでもらう「炎の祭典」のプロモーションで観光誘客に貢献した。現在は「とよはし市電を愛する会」の会長として、地域資源を生かした観光振興にも関わり続けている。
　通常議員総会では２０２０年度の事業報告と収支決算を報告した。
　前年度は新型コロナウイルスを克服する取り組みや中小企業支援策などに取り組んだ。
　コロナ禍で苦しむ飲食店を対象し「安心安全おもてなし宣言飲食店」の認定制度で感染防止策の強化と啓発に努め、行政の飲食店向け支援補助金との連携も図った。
【加藤広宣】