豊橋で豊橋空襲を語りつぐ会が「平和講演会2021」
「豊橋空襲を語りつぐ会」による「平和講演会2021」が27日、豊橋市民センターで開かれた。講師は「豊川海軍工廠(こうしょう)跡地保存をすすめる会」の伊藤泰正会長で、平和公園の開園から3年の成果と課題を語った。約20人が聞き入った。
会は、戦後50年の1995年に準備会が発足し、翌年から活動を始めた。伊藤会長は、豊川高校の社会科教諭として生徒に郷土の歴史を教える傍ら、自分も工廠などについて研究を続けた。
約3㌶の公園の東側にあった土地6・2㌶が名古屋大学から買い取られ、更地にしたうえで工業用地として民間企業に売却された経過を説明した。この過程で、工廠の遺構が取り壊された。建物群の詳細な報告書が作られている。
平和公園西側には9㌶の用地があり、まだ貴重な戦争遺跡が残っていると伊藤会長は指摘。「会は、公園を拡張して、遺構を保存したい」と述べた。市からは、遺構をスポット的に残す案が出ているという。
また今後について「公園という装置はできた。市内各地に残る工廠跡地を保存し、ボランティアガイドを養成して、多くの人が空襲の実態を語れるようにしたい。他の平和資料館との連携を考えたい」と述べた。
会場からは、ボランテイアガイドによる報告や、徴用工などに関する質問が出た。
【山田一晶】
「豊橋空襲を語りつぐ会」による「平和講演会2021」が27日、豊橋市民センターで開かれた。講師は「豊川海軍工廠(こうしょう)跡地保存をすすめる会」の伊藤泰正会長で、平和公園の開園から3年の成果と課題を語った。約20人が聞き入った。
会は、戦後50年の1995年に準備会が発足し、翌年から活動を始めた。伊藤会長は、豊川高校の社会科教諭として生徒に郷土の歴史を教える傍ら、自分も工廠などについて研究を続けた。
約3㌶の公園の東側にあった土地6・2㌶が名古屋大学から買い取られ、更地にしたうえで工業用地として民間企業に売却された経過を説明した。この過程で、工廠の遺構が取り壊された。建物群の詳細な報告書が作られている。
平和公園西側には9㌶の用地があり、まだ貴重な戦争遺跡が残っていると伊藤会長は指摘。「会は、公園を拡張して、遺構を保存したい」と述べた。市からは、遺構をスポット的に残す案が出ているという。
また今後について「公園という装置はできた。市内各地に残る工廠跡地を保存し、ボランティアガイドを養成して、多くの人が空襲の実態を語れるようにしたい。他の平和資料館との連携を考えたい」と述べた。
会場からは、ボランテイアガイドによる報告や、徴用工などに関する質問が出た。
【山田一晶】