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鳳来寺山「六本杉」の話

対談する青山さん㊧=新城市の旧門谷小学校で
対談する青山さん㊧=新城市の旧門谷小学校で
伐採した六本杉の子孫を紹介する住民有志の小笠原喜好さん
伐採した六本杉の子孫を紹介する住民有志の小笠原喜好さん

 約30年前に新城市門谷の鳳来寺山に伝わる「六本杉」の1本を伐採した青山百之さん(87)=東栄町=を招いた講演会が25日、旧門谷小学校であった。鳳来寺山を歴史と観光資源に生かそうとする住民有志が企画した。青山さんは「1300年の歴史ある山と伐採師として活動した私の人生が重なった。感謝しかない」と当時を振り返った。
 鳳来寺山は飛鳥時代の672年に利修仙人が入山し、霊木7本の杉の一本を切って本尊の薬師如来像などを彫り、鳳来寺を開山したといわれる。残った6本が「六本杉」と呼ばれるようになった。
 落雷や台風によって3本になり、残りのうち1本が朽ちてきたため、1992年1月28日に当時の藤本哲也住職から依頼を受けた青山さんが伐採した。
 講演会は、伐採当時に作業を見守った市鳳来寺山自然科学博物館の加藤貞亨館長が聞き手を務める対談形式であった。作業で難しかったことについて青山さんは「樹木を決められた方向に倒すのが困った。幹の中に石があり、チェーンソーの刃が壊れた。倒した後は、ほっとした」と振り返った。
 企画した住民有志は「鳳来寺山六本杉の会」(仮称)として、今後も活動を続ける。会場では伐採した木から育てた杉の子孫が紹介された。
【安藤聡】

 約30年前に新城市門谷の鳳来寺山に伝わる「六本杉」の1本を伐採した青山百之さん(87)=東栄町=を招いた講演会が25日、旧門谷小学校であった。鳳来寺山を歴史と観光資源に生かそうとする住民有志が企画した。青山さんは「1300年の歴史ある山と伐採師として活動した私の人生が重なった。感謝しかない」と当時を振り返った。
 鳳来寺山は飛鳥時代の672年に利修仙人が入山し、霊木7本の杉の一本を切って本尊の薬師如来像などを彫り、鳳来寺を開山したといわれる。残った6本が「六本杉」と呼ばれるようになった。
 落雷や台風によって3本になり、残りのうち1本が朽ちてきたため、1992年1月28日に当時の藤本哲也住職から依頼を受けた青山さんが伐採した。
 講演会は、伐採当時に作業を見守った市鳳来寺山自然科学博物館の加藤貞亨館長が聞き手を務める対談形式であった。作業で難しかったことについて青山さんは「樹木を決められた方向に倒すのが困った。幹の中に石があり、チェーンソーの刃が壊れた。倒した後は、ほっとした」と振り返った。
 企画した住民有志は「鳳来寺山六本杉の会」(仮称)として、今後も活動を続ける。会場では伐採した木から育てた杉の子孫が紹介された。
【安藤聡】

対談する青山さん㊧=新城市の旧門谷小学校で
対談する青山さん㊧=新城市の旧門谷小学校で
伐採した六本杉の子孫を紹介する住民有志の小笠原喜好さん
伐採した六本杉の子孫を紹介する住民有志の小笠原喜好さん

カテゴリー:社会・経済

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