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新型コロナ「デルタ株」急速拡大

新型コロナ「デルタ株」急速拡大

 新型コロナウイルスは感染力が強いとされる変異株「デルタ株」への置き換わりが急速に進んでいる。県内では7月26日から8月1日の1週間の新規陽性者から抽出検査をしたところ、45・7%からデルタ株が検出された。県内の第1例は5月18日だが、急速に拡大しつつある。高齢者のワクチン接種が進んだ結果、高齢者施設などでもクラスター(感染者集団)発生は減っているが、50代以下世代でも重症化する懸念が高まっているといい、警戒が必要だ。
 県は6月7日以降、陽性者の3~8割を抽出し、デルタ株に感染していないかを調べている。この結果、第1週(6月7~13日)は陽性率が2・2%だった。その後、第6週(7月12~18日)までは1桁台だったが、第5波が始まる第7週(同19~25日)が18・1%となり、さらに3日発表の第8週は半数近くを占めるまでになった。
 県内で確認されたデルタ株は1~8週の257人に加え、期間前のPCR検査やゲノム解析の15人を加え、272人となっている。
 第8週の171人の年代別内訳は、20代が52人(30・4%)と最も多く、続いて30代36人(21・1%)、10代25人(14・6%)の順。60代は7人(4・1%)、70代は2人(1・2%)と少なく、80代以上はなかった。ワクチン接種の効果とみられる。
 症状別では軽症が146人(85・4%)と最も高い。次いで中等症が15人(8・8%)、無症状が10人(5・8%)だった。重症者はいなかった。大村秀章知事は3日の記者会見で「若年層を中心に急速に広がっている。実際はもっと多い可能性がある。ステージが変わったと言わざるをえない」と述べた。
 都内では連日、3000人以上の陽性者が確認されている。3日は3709人が陽性となり、1370人へのスクリーニング検査の結果デルタ株が1049人(76・6%)で検出された。
 米国の集団感染例ではワクチン接種済みの人が7割以上、含まれていたという。感染力の強さを示す一方で、入院は2人にとどまったとして、ワクチンの効果が出ているとしている。
【山田一晶】

 新型コロナウイルスは感染力が強いとされる変異株「デルタ株」への置き換わりが急速に進んでいる。県内では7月26日から8月1日の1週間の新規陽性者から抽出検査をしたところ、45・7%からデルタ株が検出された。県内の第1例は5月18日だが、急速に拡大しつつある。高齢者のワクチン接種が進んだ結果、高齢者施設などでもクラスター(感染者集団)発生は減っているが、50代以下世代でも重症化する懸念が高まっているといい、警戒が必要だ。
 県は6月7日以降、陽性者の3~8割を抽出し、デルタ株に感染していないかを調べている。この結果、第1週(6月7~13日)は陽性率が2・2%だった。その後、第6週(7月12~18日)までは1桁台だったが、第5波が始まる第7週(同19~25日)が18・1%となり、さらに3日発表の第8週は半数近くを占めるまでになった。
 県内で確認されたデルタ株は1~8週の257人に加え、期間前のPCR検査やゲノム解析の15人を加え、272人となっている。
 第8週の171人の年代別内訳は、20代が52人(30・4%)と最も多く、続いて30代36人(21・1%)、10代25人(14・6%)の順。60代は7人(4・1%)、70代は2人(1・2%)と少なく、80代以上はなかった。ワクチン接種の効果とみられる。
 症状別では軽症が146人(85・4%)と最も高い。次いで中等症が15人(8・8%)、無症状が10人(5・8%)だった。重症者はいなかった。大村秀章知事は3日の記者会見で「若年層を中心に急速に広がっている。実際はもっと多い可能性がある。ステージが変わったと言わざるをえない」と述べた。
 都内では連日、3000人以上の陽性者が確認されている。3日は3709人が陽性となり、1370人へのスクリーニング検査の結果デルタ株が1049人(76・6%)で検出された。
 米国の集団感染例ではワクチン接種済みの人が7割以上、含まれていたという。感染力の強さを示す一方で、入院は2人にとどまったとして、ワクチンの効果が出ているとしている。
【山田一晶】

新型コロナ「デルタ株」急速拡大

カテゴリー:社会・経済

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