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豊橋市民病院が救急外来のAI問診導入

問診時の医師の負担軽減が期待されるAIシステム=豊橋市民病院で
問診時の医師の負担軽減が期待されるAIシステム=豊橋市民病院で

 豊橋市民病院は救急外来センターへの来院患者を対象にAI(人工知能)を活用した問診システムを導入、5日から運用を始めた。事前に症状に応じた質問を重ね、円滑な診察を可能にする。電子カルテとの互換性を生かした事務負担の軽減で長時間労働の改善にもつなげたい考えだ。
 来院患者は診察前に専用タブレット端末で問診を受ける。症状に合わせてAIが最適化した質問を投げ掛ける。質問は選択式で示し、デジタル機器に不慣れな患者が扱いやすいよう配慮した。
 システムに搭載するAIには、開発会社の協力医師らが約5万件の医学論文から抽出した関連情報を入力。全国の医療機関から集めた問診や診察など現場の参考データも学習させている。
 問診情報は連動するパソコンでも共有し、参考病名一覧などの記事としてまとめる。医師はこの情報も参照し、診察の知見を踏まえて最終的な診断を下す。
 従来の紙の問診票では症状に関係なく同じ質問で始まり、結果的には医師が問診の大半を担っていた。適切な診断に必要な聴取項目は患者一人に約20にも上り、自動化で診察に占める問診の短縮が期待できる。
 また、電子カルテと連動させ、診断書作成など診察事務の負担減にもつながる。救急外来の医師は現在44人おり、一人あたり1日30件以上に対応している。市民病院医療情報課の原瀬正敏課長補佐は「医師の過重労働が問題となる中、効率化による働き方改革にもつながる」と期待する。
【加藤広宣】

 豊橋市民病院は救急外来センターへの来院患者を対象にAI(人工知能)を活用した問診システムを導入、5日から運用を始めた。事前に症状に応じた質問を重ね、円滑な診察を可能にする。電子カルテとの互換性を生かした事務負担の軽減で長時間労働の改善にもつなげたい考えだ。
 来院患者は診察前に専用タブレット端末で問診を受ける。症状に合わせてAIが最適化した質問を投げ掛ける。質問は選択式で示し、デジタル機器に不慣れな患者が扱いやすいよう配慮した。
 システムに搭載するAIには、開発会社の協力医師らが約5万件の医学論文から抽出した関連情報を入力。全国の医療機関から集めた問診や診察など現場の参考データも学習させている。
 問診情報は連動するパソコンでも共有し、参考病名一覧などの記事としてまとめる。医師はこの情報も参照し、診察の知見を踏まえて最終的な診断を下す。
 従来の紙の問診票では症状に関係なく同じ質問で始まり、結果的には医師が問診の大半を担っていた。適切な診断に必要な聴取項目は患者一人に約20にも上り、自動化で診察に占める問診の短縮が期待できる。
 また、電子カルテと連動させ、診断書作成など診察事務の負担減にもつながる。救急外来の医師は現在44人おり、一人あたり1日30件以上に対応している。市民病院医療情報課の原瀬正敏課長補佐は「医師の過重労働が問題となる中、効率化による働き方改革にもつながる」と期待する。
【加藤広宣】

問診時の医師の負担軽減が期待されるAIシステム=豊橋市民病院で
問診時の医師の負担軽減が期待されるAIシステム=豊橋市民病院で

カテゴリー:社会・経済

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