若い世代にワクチンを

　県は、若い世代に新型コロナワクチンに対する理解を深めてもらい、接種率の向上を図るため、新たに広報チラシを作った。各市町村の相談窓口や公民館、県内の美術館や博物館、都市公園、県立学校、図書館、運転試験場などで配る。
　県内の新型コロナワクチン接種率は18日現在、10代７・０％、20代10・８％、30代13・３％、40代24・６％、50代48・３％。一方、60～65歳69・４％、それより上の世代は90・３％に達している。高年齢層の接種率は高いが、若者と50代以下の現役世代のワクチン接種が進んでいない。
　ワクチンの不足も原因である一方で「自分は感染しても重症化しない」などとして消極的な人、デマに惑わされて拒否する人が一定数いることが分かっている。
　そこで県はチラシを通じて接種率の向上を目指す。ファイザー、モデルナのワクチンの違い、有効性と副反応に関する情報などについて、データとともに分かりやすく紹介する。また気軽に問い合わせできるよう、各市町村の相談窓口などを一覧にして掲載した。
　インターネット上で、根拠のない情報や真偽のはっきりしない情報が数多く流れている。こうした情報に惑わされず、厚生労働省やワクチンメーカーなど、信頼できる機関が発信する正確な情報を確認できるよう、注意喚起している。
　チラシは二つ折りＡ４判で、20万部作った。県のワクチン専用ウェブページや新型コロナウイルス関連の情報を提供している無料通信アプリ「ＬＩＮＥ」にも同じ内容を載せ、スマートフォンでもチラシが閲覧できるようにした。
（後藤康之）