東三河でもスケボー人口増

専用練習場や騒音など課題も多く

　スケートボードは、東京オリンピックで正式種目となり、日本人選手がメダルを量産したことは記憶に新しい。その熱の冷めやらぬ東三河の９月定例市議会では、豊川と蒲郡市議会の２氏がスケボーを一般質問で取り上げた。人気が高まっており、専用練習場などの需要があるようだ。
　スケートボードは障害物を使い、ジャンプや回転の技術を駆使してその難易度を競う。五輪では堀米雄斗、西矢椛（もみじ）、四十住（よそずみ）さくらの３選手が金、開（ひらき）心那（ここな）選手が銀、中山楓奈（ふうな）選手が銅に輝いた。最年少の開選手は12歳。
　豊川市議会で野本逸郎氏（とよかわ未来）は施設の現状と整備について質問した。市は東京五輪の影響で市内の若い世代を中心にスケボー人口が一気に増加する可能性があると説明した。市内でスケボーができる場所について、公園などでも他の利用者に迷惑にならない限り、利用できるとした。
　一方で周辺住民らから夜間騒音や、スケボーに危険を感じるという苦情や通報が寄せられてるという。また、豊川駅の地下連絡通路では利用禁止の張り紙を出した。
　市は場所の確保はスポーツ振興の課題の一つとして認識しており、調査研究を続ける。施設の統廃合による跡地利用も含めたさまざまな機会を検討するという。
　蒲郡市議会では７日に鈴木貴晶氏（蒲郡自由クラブ）が、現状やスケボー施設開設に向けての課題についてただした。
　市民会館南側の竹島ふ頭緑地でジャンプ台を設置し、若者を中心に練習しているという。また、民間主導の体験会を予定していると説明した。近隣の施設では豊橋市の「カモメスケートパーク」や岡崎市の「乙川ローラースポーツ場」があるとした。
　課題は、騒音やマナー。また安全のため、ヘルメットやプロテクターの着用を利用者に促すには、有人管理施設が望ましいとした。施設を整備する場合には、初級者から中級者までが楽しめ、憩いの場所になるようにしたいと答弁した。
　現在、蒲郡市はボートレース場パーク化基本計画を策定中で、スケボーに限らず、未利用地の有効活用策として、他部署と調整しながら検討するという。
【林大二朗】