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五輪効果でサーフィン人気

サーフィンスクールを楽しむ受講生ら=田原市池尻町の表浜海岸で
サーフィンスクールを楽しむ受講生ら=田原市池尻町の表浜海岸で
週末になると大勢の愛好者が集まる海岸
週末になると大勢の愛好者が集まる海岸

 東京五輪で新競技となったサーフィンを始める人が増えている。全国屈指のスポットとして知られる田原市赤羽根町とその一帯の表浜海岸でも、地元サーフショップなどが開く初心者向けスクールは盛況だ。一方、スポーツとしての認知が高まり、海や浜辺でのルールやマナーをどう徹底するかが課題になっているという。
 赤羽根町のサーフショップ「ミックグローイングサーフプロショップ」では4~11月にスクールを開いている。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の影響で現在は、県内からのみの少人数にしている。
 名古屋市や豊田市、岡崎市などの小学生から20代を中心に、中にはその親世代の姿もある。開講5カ月で300人超。
 スクールは、まず波に乗る感覚を楽しむことが優先。沖へ出るパドリングは初心者に難しく、挫折の要因にもなる。定期的に通い、基本技術のほか、波を待つ時の譲り合いといったマナーやルールも学んでいる。
 豊田市の女性会社員(22)は同僚と受講。以前から関心があって東京五輪で火が付いた。「丁寧に教えてくれて技能や知識が増えた。自己流では心配なので安心して打ち込める」という。
 経営の傍ら講師も務める海童さん(36)によると「周期的にブームは来るが、今回は五輪とコロナが要因」という。
 コロナ禍で、キャンプなどとともに「密」を避けながら楽しみやすい点が関心を呼んだ。さらに、五輪で日本代表の五十嵐カノア、都筑有夢路の両選手が表彰台に立ち、拍車がかかった。

ルールづくりやマナー徹底課題

 一方で、競技人口の増加で「スポーツ」としての認知も高まった。海童さんは「社会的な視線も増えるだろう。業界を含めコンプライアンス(法令順守)の再徹底も不可欠」と指摘する。
 スキー場のような入場規制がかけづらく、厳しい自然の中での安全確保も課題だ。スクールでは安全に波を選ぶ「1人1波」の原則を徹底して教えている。今後は業界団体のほか、地域社会や行政とも連携し、より踏み込んだガイドラインの充実に努めたい考えだ。
【加藤広宣】

 東京五輪で新競技となったサーフィンを始める人が増えている。全国屈指のスポットとして知られる田原市赤羽根町とその一帯の表浜海岸でも、地元サーフショップなどが開く初心者向けスクールは盛況だ。一方、スポーツとしての認知が高まり、海や浜辺でのルールやマナーをどう徹底するかが課題になっているという。
 赤羽根町のサーフショップ「ミックグローイングサーフプロショップ」では4~11月にスクールを開いている。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の影響で現在は、県内からのみの少人数にしている。
 名古屋市や豊田市、岡崎市などの小学生から20代を中心に、中にはその親世代の姿もある。開講5カ月で300人超。
 スクールは、まず波に乗る感覚を楽しむことが優先。沖へ出るパドリングは初心者に難しく、挫折の要因にもなる。定期的に通い、基本技術のほか、波を待つ時の譲り合いといったマナーやルールも学んでいる。
 豊田市の女性会社員(22)は同僚と受講。以前から関心があって東京五輪で火が付いた。「丁寧に教えてくれて技能や知識が増えた。自己流では心配なので安心して打ち込める」という。
 経営の傍ら講師も務める海童さん(36)によると「周期的にブームは来るが、今回は五輪とコロナが要因」という。
 コロナ禍で、キャンプなどとともに「密」を避けながら楽しみやすい点が関心を呼んだ。さらに、五輪で日本代表の五十嵐カノア、都筑有夢路の両選手が表彰台に立ち、拍車がかかった。

ルールづくりやマナー徹底課題

 一方で、競技人口の増加で「スポーツ」としての認知も高まった。海童さんは「社会的な視線も増えるだろう。業界を含めコンプライアンス(法令順守)の再徹底も不可欠」と指摘する。
 スキー場のような入場規制がかけづらく、厳しい自然の中での安全確保も課題だ。スクールでは安全に波を選ぶ「1人1波」の原則を徹底して教えている。今後は業界団体のほか、地域社会や行政とも連携し、より踏み込んだガイドラインの充実に努めたい考えだ。
【加藤広宣】

サーフィンスクールを楽しむ受講生ら=田原市池尻町の表浜海岸で
サーフィンスクールを楽しむ受講生ら=田原市池尻町の表浜海岸で
週末になると大勢の愛好者が集まる海岸
週末になると大勢の愛好者が集まる海岸

カテゴリー:社会・経済 / スポーツ

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