日本家屋を海外で建築
新城市内の空き家に使われた古材と県内産の木材を活用して米国オレゴン州に建築するための講習会が20日、戸田工務店作業場(同市八束穂)であった。新型コロナウイルスの影響で渡航が困難なため、オンライン会議システムを利用し、組み立て方を説明した。
同社は奥三河で空き家になった平屋建て古民家を、オレゴン州で暮らす建築家のエリック・カールソンさん宅に移築した。材料は昨年12月に名古屋港から船便で発送し、今年1月25日に現地に着いた。現在は上棟を終えているという。
日本家屋に興味があるカールソンさんは、同じ敷地に2棟目を建設することにした。奥三河の別の古民家で使われていた松を梁(はり)に、他の部分には杉やヒノキの新材で、延べ18平方㍍の平屋建てを建築し、ゲストハウスとして活用する。
本来なら同社の大工が米国に出向いて指導するところを、新型コロナ禍で渡航困難となることから1棟目と同じくリモートで説明した。作業場ではカールソンさんの義兄、丹羽邦人さん=瀬戸市=がタブレット端末で、大工が杉やヒノキで骨組みの組み立て、梁に松材を設置する作業を生中継した。
材料は年内にもオレゴン州に向けて発送するという。
同社マネージャーの戸田幸志さんは「アメリカの建築家が日本の空き家問題を共有して移築や部材活用をしてくれている。海外へも目を向けて事業展開を考えたい」と話した。活動を知ったフランス在住日本人からも移築を希望する話があるという。
【安藤聡】
新城市内の空き家に使われた古材と県内産の木材を活用して米国オレゴン州に建築するための講習会が20日、戸田工務店作業場(同市八束穂)であった。新型コロナウイルスの影響で渡航が困難なため、オンライン会議システムを利用し、組み立て方を説明した。
同社は奥三河で空き家になった平屋建て古民家を、オレゴン州で暮らす建築家のエリック・カールソンさん宅に移築した。材料は昨年12月に名古屋港から船便で発送し、今年1月25日に現地に着いた。現在は上棟を終えているという。
日本家屋に興味があるカールソンさんは、同じ敷地に2棟目を建設することにした。奥三河の別の古民家で使われていた松を梁(はり)に、他の部分には杉やヒノキの新材で、延べ18平方㍍の平屋建てを建築し、ゲストハウスとして活用する。
本来なら同社の大工が米国に出向いて指導するところを、新型コロナ禍で渡航困難となることから1棟目と同じくリモートで説明した。作業場ではカールソンさんの義兄、丹羽邦人さん=瀬戸市=がタブレット端末で、大工が杉やヒノキで骨組みの組み立て、梁に松材を設置する作業を生中継した。
材料は年内にもオレゴン州に向けて発送するという。
同社マネージャーの戸田幸志さんは「アメリカの建築家が日本の空き家問題を共有して移築や部材活用をしてくれている。海外へも目を向けて事業展開を考えたい」と話した。活動を知ったフランス在住日本人からも移築を希望する話があるという。
【安藤聡】