映画撮影の安全祈願 豊川の砥鹿神社

　仲人たちを巡るハートフル・コメディー映画「マリッジカウンセラー」が、豊川市を中心に、蒲郡、豊橋など県内６市をロケ地にクランク・インする。主演は地元出身の渡辺いっけいさんと、松本若菜さん。撮影中の安全祈願が１日、豊川市一宮町の砥鹿神社であり、渡辺さん、松本さん、宮崎美子さん、前田直樹監督らが参拝した。その後、制作発表会があり、渡辺さんらが意気込みを語った。

　撮影スタッフや、地元の関係者ら約20人が参列した。渡辺さんを先頭におはらいを受け、玉串を捧げた。この後、本殿前で地元の名産「とよかわブランド」の中から「とよかわ鮎」が贈られた。本殿前で記念撮影していると、気づいた地元の人たちがカメラを向けた。
　発表によると、ロケは今月中に県内６市で終える。豊川市では、砥鹿神社のほか、豊川稲荷でも撮影がある。地元の人々がエキストラとして出演するほか、映画の小道具として地元の名産品なども登場させることを考えているという。封切りは来年秋の見通し。
　前田監督は、結婚相談所職員や元会員、仲人らから取材を重ね「仲人は結婚の準備ができていない人を支えるカウンセラーでもある」ことに気づいた。シリーズ作品にする構想もある。「いい作品に仕上げたい」と述べた。
　渡辺さんは砥鹿神社で結婚式を挙げたという。「楽しく撮影し、完成した暁には作品を手に、地元で級友たちと酒を酌み交わしたい」と語った。松本さんは「脚本を読んだが、かなりの爆発力がある。ぜひ映画を楽しんでほしい」とＰＲ。宮崎さんは、渡辺さんが直前まで豊川市でのロケだと気づかずにいたエピソードを紹介。「人を幸せにする仲人は本人にもとてつもないパワーがある。役を楽しみたい」と語った。
　２日からロケがスタートする。企画制作会社「スタジオレヴォ」は、法人と個人から映画への支援を募っている。公式ホームページ＝ＱＲコード＝から。
【山田一晶】