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豊橋聾学校出身の今村監督作品「文化庁映画賞」

豊橋市障害者福祉会館「さくらピア」であいさつする今村監督(3月11日)
豊橋市障害者福祉会館「さくらピア」であいさつする今村監督(3月11日)
豊橋市内でのロケ(昨年6月)
豊橋市内でのロケ(昨年6月)

 今年度の「文化庁映画賞(文化記録映画部門)」に、豊橋聾学校出身の映画監督、今村綾子さんの「きこえなかったあの日」など3作品が選ばれた。11月2日に都内で表彰式がある。
 2011年の東日本震災直後から現在まで被災した聴覚障害者らを追い続けたドキュメンタリー。避難所のストレスや仮設住宅暮らし、徐々に安定した生活を取り戻す様子や周囲との絆などを描く。その後に起きた西日本豪雨や熊本地震などの自然災害、新型コロナウイルス禍での人々、ボランティア活動、手話言語条例実現への取り組みなど、10年間の記録をまとめ、今年2月に公開した。映画終盤には、コロナ禍の「豊橋手話ネットワーク」の活動を紹介する場面もある。
 文化庁は受賞理由として「被災地や仮設住宅で生きるろう・難聴者とその家族や、ボランティアとの長年の交流を、監督自らの手話インタビューで記録した作品。映し出される繊細な手の動きと豊かな表情、それを翻訳する字幕に接するうちに、ろう文化の内側に入り込んで作品を見ているかのような印象が生まれ、作品への共感が高まる。私たちの身近にあるろう文化の豊かさを生き生きと伝えると共に、災害に強い共生社会を構築するための課題にも触れた秀作」と評している。【山田一晶】
 今村監督は受賞にあたり、東愛知新聞に喜びのコメントを寄せた。
 受賞したこともうれしいのですが、映画制作に協力し、応援してくださった宮城や広島、熊本、そして、豊橋の皆さまが喜んでくださるのが何よりもうれしいなと思っています。
 映画は、わたしひとりの力ではできません。毎回映画が完成するたび、皆さんがわたしに力を貸してくださったからできたのだと感謝の気持ちでいっぱいになります。それを今回も改めて深く感じました。
 「きこえなかったあの日」は10年の記録でもあり、関わってくださった方々の数も他の作品よりも多く…本当に感謝の気持ちでしかありません。気を引き締めていい映画を撮っていこうと思っています。
【山田一晶】

 今年度の「文化庁映画賞(文化記録映画部門)」に、豊橋聾学校出身の映画監督、今村綾子さんの「きこえなかったあの日」など3作品が選ばれた。11月2日に都内で表彰式がある。
 2011年の東日本震災直後から現在まで被災した聴覚障害者らを追い続けたドキュメンタリー。避難所のストレスや仮設住宅暮らし、徐々に安定した生活を取り戻す様子や周囲との絆などを描く。その後に起きた西日本豪雨や熊本地震などの自然災害、新型コロナウイルス禍での人々、ボランティア活動、手話言語条例実現への取り組みなど、10年間の記録をまとめ、今年2月に公開した。映画終盤には、コロナ禍の「豊橋手話ネットワーク」の活動を紹介する場面もある。
 文化庁は受賞理由として「被災地や仮設住宅で生きるろう・難聴者とその家族や、ボランティアとの長年の交流を、監督自らの手話インタビューで記録した作品。映し出される繊細な手の動きと豊かな表情、それを翻訳する字幕に接するうちに、ろう文化の内側に入り込んで作品を見ているかのような印象が生まれ、作品への共感が高まる。私たちの身近にあるろう文化の豊かさを生き生きと伝えると共に、災害に強い共生社会を構築するための課題にも触れた秀作」と評している。【山田一晶】
 今村監督は受賞にあたり、東愛知新聞に喜びのコメントを寄せた。
 受賞したこともうれしいのですが、映画制作に協力し、応援してくださった宮城や広島、熊本、そして、豊橋の皆さまが喜んでくださるのが何よりもうれしいなと思っています。
 映画は、わたしひとりの力ではできません。毎回映画が完成するたび、皆さんがわたしに力を貸してくださったからできたのだと感謝の気持ちでいっぱいになります。それを今回も改めて深く感じました。
 「きこえなかったあの日」は10年の記録でもあり、関わってくださった方々の数も他の作品よりも多く…本当に感謝の気持ちでしかありません。気を引き締めていい映画を撮っていこうと思っています。
【山田一晶】

豊橋市障害者福祉会館「さくらピア」であいさつする今村監督(3月11日)
豊橋市障害者福祉会館「さくらピア」であいさつする今村監督(3月11日)
豊橋市内でのロケ(昨年6月)
豊橋市内でのロケ(昨年6月)

カテゴリー:社会・経済 / 芸能・文化

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