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トリエンナーレ豊橋 星野真吾賞が決まる

大賞に選ばれた佐々木さんの「痕跡!?」
大賞に選ばれた佐々木さんの「痕跡!?」
準大賞の山本さん「White noise」。よく見ると表面に凹凸が分かる
準大賞の山本さん「White noise」。よく見ると表面に凹凸が分かる
優秀賞の因幡さん「渦巻」
優秀賞の因幡さん「渦巻」

 豊橋市は12日、日本画の新進作家の発掘を目的に全国公募した「第8回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展」で、山形市の佐々木菜摘さん(22)=東北芸術工科大学大学院=の「痕跡!?」を大賞に選んだと発表した。過去最年少の大賞受賞者となる。表彰式は11月29日。翌日から市美術博物館で一般公開する。
 前衛的な画風で日本画に新風を吹き込んだ星野氏の画業をたたえ、他界後の1999年から3年ごとに公募している。昨年は新型コロナウイルスの影響で延期した。
 今回は応募197点から入選57点に絞り、上位3点を選んだ。準大賞は京都市の山本雄教さん(33)の「White noise」、優秀賞は川崎市の因幡都頼さん(32)の「渦巻」に決まった。
 佐々木さんは「理想の生命体が現存したら」が作品のテーマ。全身緑色の人型の生物は、ウサギのような長い耳を持つ。野菜のような葉脈が随所にあり、塗り潰したような顔にも、うっすら表情が浮かんで見える。
 審査員は「人体を使って人間の存在を問うところが、この賞にふさわしい」と評した。
 佐々木さんは「想像する生物をリアルな形に表した自身初の試み。受賞を聞いて制作への迷いが消え、自信が持てた」などとコメントした。
 山本さんの作品は白一色だが表面に鉄筆で凹凸を表し、因幡さんは「地獄絵」をコミカルに描いてコロナ禍を象徴する作品に昇華させた。
 吉田俊英審査員長(四日市市立博物館長)は選考について「上位作品は選ぶのが難しいほど、傑作ぞろいだった。若手作家の活躍も将来に希望が持てる」と総評した。
【加藤広宣】

 豊橋市は12日、日本画の新進作家の発掘を目的に全国公募した「第8回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展」で、山形市の佐々木菜摘さん(22)=東北芸術工科大学大学院=の「痕跡!?」を大賞に選んだと発表した。過去最年少の大賞受賞者となる。表彰式は11月29日。翌日から市美術博物館で一般公開する。
 前衛的な画風で日本画に新風を吹き込んだ星野氏の画業をたたえ、他界後の1999年から3年ごとに公募している。昨年は新型コロナウイルスの影響で延期した。
 今回は応募197点から入選57点に絞り、上位3点を選んだ。準大賞は京都市の山本雄教さん(33)の「White noise」、優秀賞は川崎市の因幡都頼さん(32)の「渦巻」に決まった。
 佐々木さんは「理想の生命体が現存したら」が作品のテーマ。全身緑色の人型の生物は、ウサギのような長い耳を持つ。野菜のような葉脈が随所にあり、塗り潰したような顔にも、うっすら表情が浮かんで見える。
 審査員は「人体を使って人間の存在を問うところが、この賞にふさわしい」と評した。
 佐々木さんは「想像する生物をリアルな形に表した自身初の試み。受賞を聞いて制作への迷いが消え、自信が持てた」などとコメントした。
 山本さんの作品は白一色だが表面に鉄筆で凹凸を表し、因幡さんは「地獄絵」をコミカルに描いてコロナ禍を象徴する作品に昇華させた。
 吉田俊英審査員長(四日市市立博物館長)は選考について「上位作品は選ぶのが難しいほど、傑作ぞろいだった。若手作家の活躍も将来に希望が持てる」と総評した。
【加藤広宣】

大賞に選ばれた佐々木さんの「痕跡!?」
大賞に選ばれた佐々木さんの「痕跡!?」
準大賞の山本さん「White noise」。よく見ると表面に凹凸が分かる
準大賞の山本さん「White noise」。よく見ると表面に凹凸が分かる
優秀賞の因幡さん「渦巻」
優秀賞の因幡さん「渦巻」

カテゴリー:社会・経済

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