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石倉かごに守られ成長 豊橋の天然うなぎ再生プロジェクト

石倉かごからウナギや水生生物を仕分けする生徒ら=汐川干潟で
石倉かごからウナギや水生生物を仕分けする生徒ら=汐川干潟で
無事を確認したウナギの個体
無事を確認したウナギの個体

 地域で天然ウナギ保護再生に取り組む「豊橋市天然うなぎ資源保護再生プロジェクト協議会」は20日、杉山町の汐川干潟でウナギのモニタリング調査を実施した。昨年始めたもので、外敵からウナギを守る特殊なかごで順調に順調に育っているウナ個体も確認された。
 調査では昨年8月、汐川河口付近の水門近くの水中に保護用の「石倉かご」を設けた。網の内部に石を大量に詰め、ウナギが身を潜めるのに適した環境をつくった。地元の市立章南中学校2年生も、かごの引き上げや仕分けを手伝った。
 この日は、石倉かごを引き上げ、過去にマイクロチップを埋めた個体の行方や、餌となるエビやカニなどの生息状況などを確かめた。かごには32匹のニホンウナギがおり8匹が再捕獲された。体長と重さ、胴回りを測った。ウナギの腹部にセンサーをかざし、反応があれば過去の体格と比べた。中には約1年で体重が290㌘まで倍増したものもあった。
 今回の調査で雄の「銀ウナギ」が見つかった。黒っぽいひれが特徴で、西マリアナ海溝付近で産卵しているはずのものだという。
 プロジェクトは市や汐川干潟を保全する会、豊橋養鰻組合、海みらい研究所などで昨年度組織された。来年度までの3年間で成果をまとめ、その後の保護や再生活動に生かすという。
【加藤広宣】

 地域で天然ウナギ保護再生に取り組む「豊橋市天然うなぎ資源保護再生プロジェクト協議会」は20日、杉山町の汐川干潟でウナギのモニタリング調査を実施した。昨年始めたもので、外敵からウナギを守る特殊なかごで順調に順調に育っているウナ個体も確認された。
 調査では昨年8月、汐川河口付近の水門近くの水中に保護用の「石倉かご」を設けた。網の内部に石を大量に詰め、ウナギが身を潜めるのに適した環境をつくった。地元の市立章南中学校2年生も、かごの引き上げや仕分けを手伝った。
 この日は、石倉かごを引き上げ、過去にマイクロチップを埋めた個体の行方や、餌となるエビやカニなどの生息状況などを確かめた。かごには32匹のニホンウナギがおり8匹が再捕獲された。体長と重さ、胴回りを測った。ウナギの腹部にセンサーをかざし、反応があれば過去の体格と比べた。中には約1年で体重が290㌘まで倍増したものもあった。
 今回の調査で雄の「銀ウナギ」が見つかった。黒っぽいひれが特徴で、西マリアナ海溝付近で産卵しているはずのものだという。
 プロジェクトは市や汐川干潟を保全する会、豊橋養鰻組合、海みらい研究所などで昨年度組織された。来年度までの3年間で成果をまとめ、その後の保護や再生活動に生かすという。
【加藤広宣】

石倉かごからウナギや水生生物を仕分けする生徒ら=汐川干潟で
石倉かごからウナギや水生生物を仕分けする生徒ら=汐川干潟で
無事を確認したウナギの個体
無事を確認したウナギの個体

カテゴリー:社会・経済

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