古墳発掘に伴い豊川の上宿神社遷座
豊川市八幡町上宿の上宿神社で、船山古墳の発掘調査に伴い神体の場所が移される遷座が行われた。新たな神社の境内は、集会所と一体となった住民憩いの場としても期待されている。
上宿神社はもともと高さ6㍍以上ある三河地方最大の前方後円墳、船山古墳の上部にあった。周辺道路の拡幅工事に伴う調査の一環で、神体が古墳の東側に移された。今年4月から行われていた参道や鳥居、賽銭箱などの整備も完了し、同神社氏子会による遷座式には地元町民ら約200人が参列した。
神体をまつる社には、以前と同様に火災予防にご利益のある秋葉神社と、疫病退散などを祈願する津島神社の御札が掲げられている。正月には300人近い住民が参拝に訪れるが、新たに整備された境内には階段もなく、広いスペースもあり、より訪れやすい環境となった。また、北側にある上宿第1集会所とは小さな階段で行き来できるよう整備された。
上宿地区は西部土地区画整理事業で若い世代が増えており、1000世帯以上が暮らす。市は今後、船山古墳を史跡公園として整備する方針で、植樹などによる景観の向上も想定される。氏子総代の高木朗さん(78)は「ここを町おこしの拠点にしたい。子どもからお年寄りまでが集まれる場所にしたい」と話した。
(由本裕貴)
豊川市八幡町上宿の上宿神社で、船山古墳の発掘調査に伴い神体の場所が移される遷座が行われた。新たな神社の境内は、集会所と一体となった住民憩いの場としても期待されている。
上宿神社はもともと高さ6㍍以上ある三河地方最大の前方後円墳、船山古墳の上部にあった。周辺道路の拡幅工事に伴う調査の一環で、神体が古墳の東側に移された。今年4月から行われていた参道や鳥居、賽銭箱などの整備も完了し、同神社氏子会による遷座式には地元町民ら約200人が参列した。
神体をまつる社には、以前と同様に火災予防にご利益のある秋葉神社と、疫病退散などを祈願する津島神社の御札が掲げられている。正月には300人近い住民が参拝に訪れるが、新たに整備された境内には階段もなく、広いスペースもあり、より訪れやすい環境となった。また、北側にある上宿第1集会所とは小さな階段で行き来できるよう整備された。
上宿地区は西部土地区画整理事業で若い世代が増えており、1000世帯以上が暮らす。市は今後、船山古墳を史跡公園として整備する方針で、植樹などによる景観の向上も想定される。氏子総代の高木朗さん(78)は「ここを町おこしの拠点にしたい。子どもからお年寄りまでが集まれる場所にしたい」と話した。
(由本裕貴)