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豊橋のコミバス「やまびこ号」 利用者数が10万人超

利用者が10万人に達したコミュニティーバス「やまびこ号」
利用者が10万人に達したコミュニティーバス「やまびこ号」
利用促進に好評だった沿線の「ツーリズム」=二川宿本陣資料館で(提供)
利用促進に好評だった沿線の「ツーリズム」=二川宿本陣資料館で(提供)

 豊橋市東部を走るコミュニティーバス「やまびこ号」の利用者数が10万人を超えた。地元住民でつくる「東山バス運営協議会」の赤座立郎会長(75)は「試行錯誤の13年間だった。これからは高齢者にとって不可欠な交通手段になる」と語る。
 2008年7月に市内初の路線「東部東山線」を運行開始、11月19日に大台に達した。
 大岩町の「ヤマナカ二川店」と岩田町の「運動公園」を結ぶ区間で平日に1日11往復する。二つのエリアにフリー乗車区間を設け、一部を除きバス停1区間を半額とする実証実験も続けている。
 赤座会長が「開通当初が厳しかった」と言うように、初年度の利用者数は約9カ月間で4346人。新型コロナウイルス禍が響いた今年度(11月月19日現在)と同水準だった。地元には高齢化社会に備えた路線の重要性を説き、2年目以降から7000~8000人前後に落ち着いた。
 昨年度はコロナ禍に伴う利用減の対策で、地元の「シルバークラブ」の発案で沿線観光などを目的に「ツーリズム」を企画し、二川宿本陣資料館などを訪ねた。隣接地区の路線を乗り継ぎ、次郎柿の観光農園を訪ねる「柿狩りツアー」も好評だったという。
 今後は高齢化に伴う自動車免許の返納が進むことも予想される。赤座会長は「高齢者の生活の足替わりになった。地域に欠かせない路線として維持したい」と話す。
【加藤広宣】

 豊橋市東部を走るコミュニティーバス「やまびこ号」の利用者数が10万人を超えた。地元住民でつくる「東山バス運営協議会」の赤座立郎会長(75)は「試行錯誤の13年間だった。これからは高齢者にとって不可欠な交通手段になる」と語る。
 2008年7月に市内初の路線「東部東山線」を運行開始、11月19日に大台に達した。
 大岩町の「ヤマナカ二川店」と岩田町の「運動公園」を結ぶ区間で平日に1日11往復する。二つのエリアにフリー乗車区間を設け、一部を除きバス停1区間を半額とする実証実験も続けている。
 赤座会長が「開通当初が厳しかった」と言うように、初年度の利用者数は約9カ月間で4346人。新型コロナウイルス禍が響いた今年度(11月月19日現在)と同水準だった。地元には高齢化社会に備えた路線の重要性を説き、2年目以降から7000~8000人前後に落ち着いた。
 昨年度はコロナ禍に伴う利用減の対策で、地元の「シルバークラブ」の発案で沿線観光などを目的に「ツーリズム」を企画し、二川宿本陣資料館などを訪ねた。隣接地区の路線を乗り継ぎ、次郎柿の観光農園を訪ねる「柿狩りツアー」も好評だったという。
 今後は高齢化に伴う自動車免許の返納が進むことも予想される。赤座会長は「高齢者の生活の足替わりになった。地域に欠かせない路線として維持したい」と話す。
【加藤広宣】

利用者が10万人に達したコミュニティーバス「やまびこ号」
利用者が10万人に達したコミュニティーバス「やまびこ号」
利用促進に好評だった沿線の「ツーリズム」=二川宿本陣資料館で(提供)
利用促進に好評だった沿線の「ツーリズム」=二川宿本陣資料館で(提供)

カテゴリー:社会・経済

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