豊橋市がふるさと納税サイトに楽天増設
豊橋市は今月から、ふるさと納税制度の寄付金を受け付けるポータルサイトに「楽天ふるさと納税」=QRコード=を加えた。既存サイトに次ぐ二つ目。ふるさと納税を巡る都市間競争の激化に伴い、市外への寄付額が受入額を上回って市税収入に影響を及ぼしていた。サイト増設で開いた格差を埋めたい考えだ。
既存サイト「ふるさとチョイス」は2016年度に開設した。特産の農産物をはじめ工芸品や人気菓子など206品を返礼品にそろえる。地場産の合鴨肉の「あいち鴨鍋セット」を筆頭に、中央製乳「中央フローズンヨーグルト」「豊橋ちくわ詰め合わせ」(ともに寄付金1万5000円)が人気だという。
市財政課によると制度を活用した寄付金受入額は2020年度で6700万円、ここ3年間は前年度比50~60%伸びている。一方で、19年に市外へ寄付で流れた金額は約11億円と桁違い。20年度に見込んだ個人市民税約5億円分が入ってこなかった計算だ。
市は今年度からの「行財政改革プラン」で、ふるさと納税を活用した市税収入を向こう5年間で1億円とする初の具体目標を掲げた。併せて間口拡大へポータルサイトの複数化も盛り込んだ。
ふるさと納税制度を巡っては、過剰な返礼品で納税者を引き付けようとするなど、一部の自治体間で競争が激化した。大阪府泉佐野市が制度の対象から外され、国との訴訟にまで発展した。
市財政課では「制度を背景に、市税収入のマイナスギャップを抑えるため」と説明する。
【加藤広宣】
豊橋市は今月から、ふるさと納税制度の寄付金を受け付けるポータルサイトに「楽天ふるさと納税」=QRコード=を加えた。既存サイトに次ぐ二つ目。ふるさと納税を巡る都市間競争の激化に伴い、市外への寄付額が受入額を上回って市税収入に影響を及ぼしていた。サイト増設で開いた格差を埋めたい考えだ。
既存サイト「ふるさとチョイス」は2016年度に開設した。特産の農産物をはじめ工芸品や人気菓子など206品を返礼品にそろえる。地場産の合鴨肉の「あいち鴨鍋セット」を筆頭に、中央製乳「中央フローズンヨーグルト」「豊橋ちくわ詰め合わせ」(ともに寄付金1万5000円)が人気だという。
市財政課によると制度を活用した寄付金受入額は2020年度で6700万円、ここ3年間は前年度比50~60%伸びている。一方で、19年に市外へ寄付で流れた金額は約11億円と桁違い。20年度に見込んだ個人市民税約5億円分が入ってこなかった計算だ。
市は今年度からの「行財政改革プラン」で、ふるさと納税を活用した市税収入を向こう5年間で1億円とする初の具体目標を掲げた。併せて間口拡大へポータルサイトの複数化も盛り込んだ。
ふるさと納税制度を巡っては、過剰な返礼品で納税者を引き付けようとするなど、一部の自治体間で競争が激化した。大阪府泉佐野市が制度の対象から外され、国との訴訟にまで発展した。
市財政課では「制度を背景に、市税収入のマイナスギャップを抑えるため」と説明する。
【加藤広宣】