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豊橋・口明塚南古墳の発掘調査

発掘調査のために土を掘る作業員=豊橋市石巻本町で
発掘調査のために土を掘る作業員=豊橋市石巻本町で
古墳群の航空写真。左側の乗用車下の樹木帯が口明塚南古墳(提供)
古墳群の航空写真。左側の乗用車下の樹木帯が口明塚南古墳(提供)

 豊橋市文化財センターは、国指定史跡「馬越馬火塚古墳群」(石巻本町)の一つ「口明塚(くちあけづか)南古墳」の発掘調査を始めた。2008年度以来13年ぶり。前回確認した横穴式石室の詳細な構造を解明する。来年1月21日までの平日は見学できる。
 古墳群は前方後円墳の「馬越馬火塚(まごしながひづか)古墳」(全長70㍍)、円墳の「大塚南古墳」(直径18㍍)、「「口明塚南古墳」(同23㍍)の三基からなる。16年3月1日に国の史跡に指定された。古墳時代に築かれた穂国造(ほのくにみやつこ)の墓と考えられている。
 口明塚南古墳は古墳時代の7世紀前半のもので古墳群内では最後に築かれたとされる。前回調査では横穴式石室で上部が破壊され、下部は残っていることが判明。金メッキで飾られた「金銅製品」が出土し、副葬品があったことが推定された。
 今回は石室の大きさや形状を把握し、同時代の他の古墳と比較する。埋葬された人の権力や政治的な立場も推察する。
 20年度に実施した大塚南古墳の発掘調査では横穴式石室が著しく破壊されたのが判明した。天井石や奥壁をうち捨て、側壁に使った手頃な石材を持ち出すために壊されたとみている。
 現地では重機で整地した後、8日までに作業員がスコップなどで土を掘り始めた。地表面から70㌢の深さに掘った後に本格的に発掘調査する。
 センターは来年度に古墳群整備基本計画を策定する予定だ。
 発掘作業の見学会は1月21日までの平日午前9時~午後4時(木曜、年末年始を除く)。同22日には現地見学会を計画する。
 問い合わせは豊橋市文化財センター(0532・56・6060)へ。
【安藤聡】

 豊橋市文化財センターは、国指定史跡「馬越馬火塚古墳群」(石巻本町)の一つ「口明塚(くちあけづか)南古墳」の発掘調査を始めた。2008年度以来13年ぶり。前回確認した横穴式石室の詳細な構造を解明する。来年1月21日までの平日は見学できる。
 古墳群は前方後円墳の「馬越馬火塚(まごしながひづか)古墳」(全長70㍍)、円墳の「大塚南古墳」(直径18㍍)、「「口明塚南古墳」(同23㍍)の三基からなる。16年3月1日に国の史跡に指定された。古墳時代に築かれた穂国造(ほのくにみやつこ)の墓と考えられている。
 口明塚南古墳は古墳時代の7世紀前半のもので古墳群内では最後に築かれたとされる。前回調査では横穴式石室で上部が破壊され、下部は残っていることが判明。金メッキで飾られた「金銅製品」が出土し、副葬品があったことが推定された。
 今回は石室の大きさや形状を把握し、同時代の他の古墳と比較する。埋葬された人の権力や政治的な立場も推察する。
 20年度に実施した大塚南古墳の発掘調査では横穴式石室が著しく破壊されたのが判明した。天井石や奥壁をうち捨て、側壁に使った手頃な石材を持ち出すために壊されたとみている。
 現地では重機で整地した後、8日までに作業員がスコップなどで土を掘り始めた。地表面から70㌢の深さに掘った後に本格的に発掘調査する。
 センターは来年度に古墳群整備基本計画を策定する予定だ。
 発掘作業の見学会は1月21日までの平日午前9時~午後4時(木曜、年末年始を除く)。同22日には現地見学会を計画する。
 問い合わせは豊橋市文化財センター(0532・56・6060)へ。
【安藤聡】

発掘調査のために土を掘る作業員=豊橋市石巻本町で
発掘調査のために土を掘る作業員=豊橋市石巻本町で
古墳群の航空写真。左側の乗用車下の樹木帯が口明塚南古墳(提供)
古墳群の航空写真。左側の乗用車下の樹木帯が口明塚南古墳(提供)

カテゴリー:社会・経済

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