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田原の小中山児童公園に津波避難タワー完成

小中山児童公園に完成した津波避難タワー=小中山町で
小中山児童公園に完成した津波避難タワー=小中山町で
山下市長らのテープカットで完成を祝った
山下市長らのテープカットで完成を祝った

 田原市小中山町の小中山児童公園で24日、南海トラフ地震の一時避難場所として整備した津波避難タワーの完成式が開かれた。市の津波防災対策で整備したもので、既存施設を含め5カ所が完備された。今後は地震による津波や豪雨災害などを想定した避難訓練の拠点として活用する。
 児童公園のほか、小中山総合会館、六所神社東側、医王寺駐車場に避難施設を建設した。今秋から順次、供用を始めた。4カ所で計約2000人を収容できる。
 新設のタワーは鉄骨の2層構造で、避難場所の標高は3・6~4・7㍍ある。小中山総合会館は屋上(9・5㍍)に通じるスロープを設けた。いずれも災害備蓄品の保管場所を備える。
 入り口扉は電子制御で施錠するシステム。震度5弱以上の揺れで開錠する。施錠された状態でも蹴破れる構造にした。
 完成式で山下政良市長は「津波浸水による一時避難も困難だったが、住民にも安心してもらえると思う。さらに地域の防災力向上に役立ててほしい」と述べた。
 小中山自治会の小川悟会長(67)は「最終避難場所の近くには、かつて大雨で決壊した河川があり不安視していた。その手前で安全確保できるようになってまずは一安心だ」と喜んだ。
 南海トラフ地震の国の想定によると、小中山町は地震発生後1~3時間で30㌢の津波が到達、最大2㍍の浸水被害があるという。市は今年度予算で、津波避難タワーなど4カ所の整備に4億2000万円を投じた。
【加藤広宣】

 田原市小中山町の小中山児童公園で24日、南海トラフ地震の一時避難場所として整備した津波避難タワーの完成式が開かれた。市の津波防災対策で整備したもので、既存施設を含め5カ所が完備された。今後は地震による津波や豪雨災害などを想定した避難訓練の拠点として活用する。
 児童公園のほか、小中山総合会館、六所神社東側、医王寺駐車場に避難施設を建設した。今秋から順次、供用を始めた。4カ所で計約2000人を収容できる。
 新設のタワーは鉄骨の2層構造で、避難場所の標高は3・6~4・7㍍ある。小中山総合会館は屋上(9・5㍍)に通じるスロープを設けた。いずれも災害備蓄品の保管場所を備える。
 入り口扉は電子制御で施錠するシステム。震度5弱以上の揺れで開錠する。施錠された状態でも蹴破れる構造にした。
 完成式で山下政良市長は「津波浸水による一時避難も困難だったが、住民にも安心してもらえると思う。さらに地域の防災力向上に役立ててほしい」と述べた。
 小中山自治会の小川悟会長(67)は「最終避難場所の近くには、かつて大雨で決壊した河川があり不安視していた。その手前で安全確保できるようになってまずは一安心だ」と喜んだ。
 南海トラフ地震の国の想定によると、小中山町は地震発生後1~3時間で30㌢の津波が到達、最大2㍍の浸水被害があるという。市は今年度予算で、津波避難タワーなど4カ所の整備に4億2000万円を投じた。
【加藤広宣】

小中山児童公園に完成した津波避難タワー=小中山町で
小中山児童公園に完成した津波避難タワー=小中山町で
山下市長らのテープカットで完成を祝った
山下市長らのテープカットで完成を祝った

カテゴリー:社会・経済

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